【感想】 息吹, テッド・チャン 著



読んだ本のこと

情報科学:00

ジャーナリズム:00

哲学:10

歴史:20

社会科学:30

自然科学:40

技術,工学:50

産業:60

文学:90

公開日:2024/8/24    

■本、著者の情報
<作者>テッド・チャン, 大森 望 訳
<原題>EXHALATION
<発行日> 2019年12月
<発行所>(株) 早川書房

■目次

・ 商人と錬金術師の門
・ 息吹
・ 予期される未来
・ ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル
・ デイシー式全自動ナニー
・ 偽りのない事実、偽りのない気持ち
・ 大いなる沈黙
・ 不安は自由のめまい


■感想

自由意志は存在せず運命は決まっているという前提の中、我々はどのように生きる意味を解釈し行動すべきか、という事がメインテーマであると理解しました。

そして例え運命は定められているとしても、結局心のよりどころになるのは、人と人(あるいは人以外)の繋がりなのだと改めて考えさせられました。

私が最も好きだった話は「商人と錬金術師の門」です。過去は変えられないが、真実をより深く知ることができる事に意味があるという考えは、 よくあるタイムリープものの矛盾を抱えることなく、うまくまとめる事ができていると思いました。

私が馴染まなかった話は「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」です。AIに感情移入するというテーマは現代では既にありふれたものになっており、 結論も世界観も全く意外性のないものでした (その割にページ数が最も長かったです。。)




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