仏教とは 上座部仏教と大乗仏教の違い



政治思想, 哲学, 宗教

  

公開日:2024/6/17   

関連知識
 ・ブッダ
 ・スッタニパータ


■仏教
仏教はゴータマ・シッダールタ(ブッダ, 釈迦)を開祖とした宗教です。 ブッダの教えは、『苦しみの根源は、苦痛や悲しみの感情等ではなく自らの欲望を追い求め渇望し続ける事で、苦しみから解放されるのは、そうした感情を渇愛することをやめ、どんな感情もあるがままに受け入れた時である』としています。

<上座部仏教と大乗仏教>
ブッダの死後、仏教は大きく上座部仏教と大乗仏教の二つに分かれ、各地に伝播していきます。上座部仏教は、ブッダの教えのとおり自ら修行を重ね悟りを開く事を主体としております。 大乗仏教は、ブッダの教えを広め多くの人を救っていく事を主体としております。ただし悟りを開く様に修行をさせる事を推し進めているのではなく、仏様を信仰する事で救われるという事を説いています。

なお、大乗仏教側に対して上座部仏教を小乗仏教と言う場合がありますが、上座部仏教を下に見た言い方なので、上座部仏教という言い方が一般的です。



<パーリ仏典>
パーリ仏典とは、上座部仏教に伝わるパーリ語で書かれた仏典のこと。構成は律蔵、経蔵、論蔵に分かれ、経蔵には、最も古い仏典の一つでブッダの言葉が載っている、スッタニパータ,ダンマパダなどが収められている。



<日本の宗派>
日本に伝わったのは大乗仏教で、552年(古墳時代。なお法隆寺建立は607年の飛鳥時代)に百済より伝わり、日本にあるお寺の数は77000社以上あります。

現在では大きく以下13の宗派に分けられ、そこから更に細かい宗派が存在します(浄土真宗○○派など)。



なお念仏で、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と唱えるのは主に浄土宗、浄土真宗、天台宗で、南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)と唱えるのは主に日蓮宗となります。




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