干支(十二支, 十干)とは



天文学, 占星術, 暦

公開日:2022/6/5    

■干支(かんし、えと)とは

干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60年を1周期とする暦の数え方です。その起源は中国の殷の時代(およそBC1500年)にさかのぼり、 日本に伝わったのは飛鳥時代といわれています。十二支が12に分かれているのは、当時は木星の位置を基準に年を数えており、木星の公転周期が12年であるためです。

■十干と十二支の種類

春秋戦国時代に、十干には陰陽五行説の考えがあてはめられ、「陰と陽」「木、火、土、金、水」によって構成されるとしています。下記では兄が陽、弟が陰となります。


十干と十二支を使って方角(左図)や時刻(右図)を表します。方角において十干と十二支にはない言葉に、艮(うしとら)、巽(たつみ)、坤(ひつじさる)、乾(いぬい)があります。これは例えば、辰と未の間にあるので巽となります。こういった名前の付け方をした昔の人はセンスがあるなと思います。 また現在でもよく使われる言葉として、鬼門(北東を指す)、子午線(南北を結ぶ線)などがあります。

■干支の一覧

仮に十干と十二支の全てのパターンを組み合わせると120通りがありますが、干支は60年周期のため全ての組み合わせがあるわけではありません。 干支にちなんでつけられた名前の例に「甲子園」「乙巳の変」「壬申の乱」や地名などがあります。


■恵方とは

恵方とはその年の縁起が良い方角(吉方)とされており、十干に応じて以下とされております。 日本では「恵方巻」という風習がありますが、江戸時代から明治にかけて太巻きを食べる風習が大阪で始まったと言われ、 そこから1989年に広島県のコンビニチェーンが恵方巻と名づけて売り出したのが、全国に広がりました。従って恵方巻自体は比較的最近の風習です。






関連記事一覧



天文学, 占星術, 暦