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地球の大きさの測り方として古代の人が行った方法を説明します。
■エラトステネスの測定方法
エラトステネス(BC275-194)は、エジプトで活躍したギリシャ人の数学者です。
エラトステネスは、夏至の日にシエネという町(A地点)では立てた棒の影ができないのに対し、遠く離れたアレクサンドリア(B地点)では棒に影ができることを利用して、太陽の入射角を求め、
それとAB間の距離から太陽の半径を求めました。
計算結果は以下のとおり。実際の地球の円周は約40,000キロなので若干の誤差はありますが、当時としては十分な精度だったのではないかと思います。
■ビールーニーの測定方法
ビールーニー(937-1048)は、ホラズㇺ出身の学者です。ホラズㇺは、標高が分かっている山、地平上のある地点、地球の中心で直角三角形を作れば、地球の半径が分かると考えました。
ビールーニーの計算によると、地球の半径は6340km、円周は39835kmとなり、高い精度で地球の大きさを求めました。
■現代の測定方法
現在はGPSによって地球の大きさを測ることができます。以下のように人工衛星から照射した電波の反射時間の違いによって2点間の距離を測定。
これを繰り返して地球一周分の長さを測定することができます。
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