日本の原発の稼働状況 発電コスト



雑学のこと

初回更新日:2021/7/11    

■原発の稼働状況
2021/7月時点の原発の稼働状況は以下のとおりです。9基が稼働しておりますが、西日本に集中しており、東日本で稼働している原発はありません。なお原発1基あたりおよそ100万kWの出力があると考えればよいので、原発だけで約900万kWの電力を賄っていることになります。

 

■発電原価
電力会社のホームページには原子力含む各発電方式のコストが載っていますが、その引用元は、政府立ち上げ"発電コスト検証ワーキンググループ"の2015年の報告書がもとになっています。以下のとおり。



この結果によると、原子力が最もコストが安い試算になっておりますが、以下の様な考慮すべき点が抜けているとの指摘があり、本来はもっと原発コストは高いと言われています。

 ① コストの分母の総発電量は、廃炉が決定されていない37基(見積当時)の総発電量が前提であるが、現在稼働しているのは9基のため見積の分母が大きすぎる。
 ② 追加的安全対策費が過少に見積もられている。
 ③ 高レベル放射性廃棄物の処理、管理費用が考慮されていない。

<2021年7月発表 発電コスト>
経産省は、2030年時点の太陽光の発電コストが、原子力より下がるとの見通しを2021年7月に示しました。以下を見ると原子力だけ○○以上という表現になっています。これは想像よりもっとコストがかかるということを示しているのではないでしょうか。






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