【感想】 「私が見た未来 完全版」 たつき諒 著



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公開日:2025/4/23    

■本、著者の情報
<作者>たつき諒
<発行日>2021年10月
<出版社>(株) 飛鳥新社

■概要

1999年に刊行された「私が見た未来」の表紙が東日本大震災を予言していたとして話題沸騰したため、既に絶版だったものを2021年に復刻版として登場させました。 そしてこの完全版においては新たなる予言が収録されており、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」というものです。

■本の構成

二部構成になっており、第一部は著者の予知夢の内容について。二部はオリジナル版の出版当時に書いたと思われる、予知夢とは関係のないミステリー漫画を載せています。

第一部 予知夢編
・夢のメッセージ (初出'95年スコラ「恐怖体験」)
・私が見た未来 (初出'96年朝日ソノラマ「ほんとにあった怖い話」)
・「夢日記」解説

第二部 ミステリー漫画編
・緑の先
・小さなカラの中
・浮遊霊
・地下街
・冥界の壁
・もう一人の自分
・闇の中へ
・そんな馬鹿な
・雨月物語

■予知夢の解説

<「私が見た未来」の内容>
第一部に掲載されている「私が見た未来」は、当時一話完結26ページの読み切り漫画でした。その内容は大きく二つあり、 一つはQUEENのボーカルのフレディが亡くなったという夢を、1976年11月と1986年11月28日に見たというものです。実際にフレディは1981年の11月28日に亡くなっております。

また、1993年9月14日に見た夢の景色が、一年後の同月に亡くなった山形の伯父さんの家に向かう途中で見た景色と同じだったことがある。

もう一つは1981年に見た夢で、1996年に大きな津波が襲うというものです。しかしこれは2011年3月の東日本大震災を予知したものではないと著者は述べております。 その理由は、夢の中では半袖姿の夏服だったということ、そして夢で見た津波の高さは東日本大震災のよりももっと巨大だったためです。

そしてこの夢は、この後に見た"2025年7月"に関わる予知夢だったのではないかと作者は述べている。

<表紙に書いた予知夢の真相>
① 「大災害は2011年31月」と描いた理由
1999年当時、「私が見た未来」の単行本の締め切りの日に見た夢。 この日付が漫画に描いた大津波の夢と関係があるのかどうかその時には分からなかったが、とても重要な日付だと思い、急遽年月を付け加えたというもの。

② ダイアナ妃の死
1992年8月31日に見た夢。イギリスのダイアナ妃が交通事故で亡くなったのは1997年8月31日で、夢を見てからちょうど5年後のことだった。 夢では彼女が亡くなるというイメージはなく、そもそもダイアナ妃であるという事も分かっていなかったので、後になって読者の皆さんによって意味付けされたものと著者は理解している。

③ 富士山噴火
1991年8月20日、2002年5月27日、2005年6月11日の3回、富士山が噴火する夢を見ている。しかし夢診断では「噴火=世界恐慌やパンデミックなどでパニックになる」という事なので、 東京な壊滅する様な大噴火にはならない筈と述べている。ただし、噴火したとしても脇から少し溶岩が漏れるとかそういう感じだと考えている。

④ 荒れてヒビの入った大地
1995年1月2日に見た夢。赤い大地に2ヶ所、大きなヒビと亀裂が走っている。天上の人に「連れていって」と言ったら、「まだ、今はだめよ。5年後ね、5年たったら迎えに来るわ」という返事があった。 夢を見た日から5年後の2000年1月2日には何も起こらなかったが、今(2021年現在)では「私の役割が終わる日」と著者は解釈しており、 それは2025年に日本列島を襲う地球規模の大災難に対して警鐘を鳴らすというのが「私の役割」であるというもの。

⑤ 私の葬儀は白っぽい服だとよい
1995年11月26日に、自分の葬式の夢を見ている。夢には7月15日と書かれていた。自分の葬式には「嫌な性格が死に人格が変わる」「大きな富が舞い込む」「人生の新たなスタート」といった意味があるらしいが、 この夢が何を意味しているか、今はまだ分からないとのこと。

<2025年7月に起こること>
これは表紙にも載っておらず、完全版を刊行するにあたり収録されたものです。1988年にインドに行っている時に初めに大災難の夢を見て、そして2021年7月5日 4:18AMにも同じ夢を見ました。 日本とフィリピンの中間あたりの改定がボコンと破裂(噴火)し、太平洋周辺の国に東日本大震災の3倍はあろうかという大津波が押し寄せました。その波の衝撃で陸が押されて盛り上がって、 香港から台湾、そしてフィリピンまでが地続きになる様にみえたとのこと。

そして大津波の後は、地球全体で全ての人々が明るく、活き活きと暮らしている、ものすごく輝かしい未来が見えているといいます。

■インド旅行が大きな転換点となる

1998年にインドに行ったことが転換点となる。そこで著者の前世は、サイババの前世である「イギリスの新聞記者の娘」で、サイババに会った時にあなたの事を知っていると言われた。 そこからいろんな不思議な体験をするようになったとのこと。

■オリジナル版と完全版の表紙の違い

オリジナル版の著者の顔は泣いていますが、これはその時期は身体も心も何もかもが死ぬほど辛かったため、このようなイラストになりましたが、完全版においては「明るい未来を夢見て」涙を消しました。 また手相が変化し開運線が現れたので、表紙の手相も描き直したとのこと。







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