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■ 機動戦士ガンダムの年表

■ 主要な都市、コロニー、要塞
<地球>
オデッサ
機動戦士ガンダムに登場。一年戦争当時、地球上におけるジオン軍最大の拠点。
ジャブロー
南米アマゾン川流域に所在。初代ガンダム、Ζガンダムなどに登場。少なくともU.C.0079以前からU.C.0087まで、地球連邦軍の総司令部があった。
ダカール
Ζガンダムにて、エゥーゴのクワトロ・バジーナがカラバ・ルオ商会の協力のもとダカールの連邦議会を占拠し、全世界にテレビ中継で演説を行った場所。
日本
アムロは山陰地方の出身。ムラサメ研究所のある場所。
ニューホンコン
Ζガンダム、ガンダムNTに登場。Zガンダムにおいてサイコガンダムとの戦闘が行われた。
<月>
アナハイム
フォン・ブラウン市郊外にある、アナハイム・エレクトロニクス (AE) 社の直轄領。ラビアンローズは同社の保有する自走ドッグ艦。
AE社は一年戦争を契機に軍需産業へ本格参入。グリプス戦役ではエゥーゴとティターンズの双方に兵器を供給し、「死の商人」とも呼ばれた。
特にΖガンダムの開発によりMS市場での技術的優位性を確立したが、その裏ではネオ・ジオンなど敵対勢力への裏取引も行っていた。
ビスト財団の庇護により政治的追及を免れていたが、ラプラス事変で庇護を失い、次第に影響力を喪失していく。
U.C.0111年にはサナリィとの次期主力MS開発競争に敗北し、以後は技術面・市場支配力ともに後塵を拝するようになる。
0150年代には旧型MSの生産に留まり、新興勢力に対する競争力も低下。Vガンダム計画などでは支援的な役割にとどまり、主導的地位を失う。
グラナダ
月の裏側にある都市で、サイド3建設のため資材打ち上げ基地として設立。AE社の拠点もありジオン軍の防衛拠点や兵器工場としても機能した。
一年戦争時には会戦が起き、終戦協定の調印地にもなった。グリプス戦役ではエゥーゴとティターンズ双方の動きに関与し、度重なる攻撃目標となった。
第二次ネオ・ジオン抗争では、ネオ・ジオンのMSがここで建造された。遠未来の『∀ガンダム』では同地にゲンガナムが建つ。
フォン・ブラウン
月赤道部に建設された月面最初の恒久都市で、アポロ11号の船長ニール・アームストロングの着陸地点に由来し、名はロケット開発者ヴェルナー・フォン・ブラウンにちなむ。
アナハイム・エレクトロニクスの主要工場があり、多くのモビルスーツが製造されている。
デラーズ紛争中にアルビオンが寄港し、大破したガンダム試作1号機を当地で修復したほか、第二次ネオ・ジオン抗争時にはνガンダムがここから発進し、ロンド・ベル隊と合流している。
ザンスカール戦争時のU.C.0150年代には連邦政府の中央議会が地球から移転。∀ガンダムではフォン・シティの名で登場。
<サイド>
サイドとはスペースコロニーの集合体で、五つのラグランジュポイントにサイド1からサイド7までが存在する。番号は建造された順番。
一年戦争後のコロニー再生計画の結果により、一部のサイドの場所と番号が変更されている。
サイド1
月と同じ軌道で月より後方のL5点付近にある。人類が最初に建設し宇宙移民が開始された宙域である。一年戦争では大きな被害を受けた。
ジオン軍の宇宙要塞ソロモンが置かれており、ガンダムΖΖの序盤の舞台となった。サイド1にあるアイランド・イーズはU.C.0083年のデラーズ紛争時に地球の北米穀倉地帯に落とされた。
ロンデニオンは、ロンド・ベルの拠点。
サイド2
月と同じ軌道で月より前方のL4点付近にある。一年戦争で壊滅。
アイランド・イフィッシュは一年戦争時のジオン公国軍によるブリティッシュ作戦で地球へ落とされる。第08MS小隊 シロー・アマダの出身地。Vガンダムではザンスカール帝国が所在する。
サイド3
月を隔てた反対側で、地球からは最も遠いL2点付近にある。ジオン公国発祥の地で本国のズム・シティが置かれている。ア・バオア・クーも付近に接地されている。
サイド4 (→サイド6に改称)
L5点付近にある。一年戦争で壊滅的被害を受けた。コロニー再生計画により、名称がサイド6に変更されている。
サイド5 (→サイド4に改称)
地球と月の間のL1点付近にある。一年戦争の緒戦でルウム戦役と呼ばれる大艦隊戦が行われ、ほとんどのコロニーが壊滅。
一年戦争後、旧サイド5付近の暗礁宙域にジオン残党軍であるデラーズ・フリートの本拠地があった。コロニー再生計画によって、名称がサイド4に変更されている。
27バンチは、Zガンダムにおいてティターンズによって月面都市グラナダへ落とされた。ガンダムUCではインダストリアル7が建造。ガンダムF91ではシーブック・アノーの出身であり、フロンティアⅣでコスモ・バビロニア建国戦争の舞台となる。
サイド6 (→サイド5に改称)
L4点付近にある。一年戦争時は中立宣言を行った。戦後のコロニー再生計画により、名称がサイド5に変更されている。
0080 ポケットの中の戦争のアルフレッド・イズルハ、ジークアクスのアマテ・ユズリハが住んでいた。
サイド7
月と同じ軌道で、地球から見て月とは正反対のL3点付近にある。ジオンの拠点とも離れていた為、ジオンの制圧下からは逃れていた。
付近には地球連邦軍の要塞ルナツーも置かれている。
グリーンノアはアムロが住んでいた。連邦軍のV作戦により開発されるMSの性能試験等を行う施設が極秘に建造される。
そして強襲揚陸艦「ホワイトベース」がMSの受領のため入港した際に、シャアの偵察部隊との間で史上初のMS同士の戦闘が行われる。
グリーンノアには一年戦争終結後にカミーユ・ビダンやファ・ユイリィが住んでいた。
またサイド7には、バスク・オムによって名づけられたティターンズの軍事基地である「グリプス」がある。グリプス戦役の呼び名はここに由来。
<惑星、要塞>
アクシズ
資源採掘用に開発された小惑星。一年戦争によるジオンの敗北後、多数の残党が移住し独自の軍事勢力へと変貌した拠点である。
ミネバ・ザビを擁することでジオンの正統性を主張、ハマーン・カーン率いるネオ・ジオンの本拠地となる。Zガンダムではゼダンの門への激突後、グラナダへ落下しかけたがエウーゴによって阻止された。
逆襲のシャアでは、シャアがアクシズを地球に落下させようとするが、νガンダムとアムロの抵抗の末、サイコフレームが起こしたアクシズ・ショックにより、奇跡的に軌道を変えて地球圏外へ離れていった。
ア・バオア・クー
ジオン公国の宇宙要塞。一年戦争の最終決戦の舞台となった。Zガンダムでは連邦軍の軍閥 ティターンズに接収され「ゼダンの門」と改称される。
ソロモン
一年戦争時にはサイド3防衛の重要拠点として使用された要塞。地球連邦軍の「チェンバロ作戦」において主目標とされ、連邦はソーラ・システムによる太陽光ビーム攻撃で要塞の防衛ラインを突破し、大規模な艦隊戦とモビルスーツ戦が展開された。
ドズル・ザビは敗北を悟りつつも自らモビルアーマー・ビグ・ザムで出撃し、連邦艦隊に甚大な損害を与えるが戦死。連邦軍はその後ソロモンを占領し「コンペイトウ」と改称、戦力を再編して最終決戦ア・バオア・クーへの足がかりとした。
アナベル・ガトーは「ソロモンの悪夢」と呼ばれソロモンでの活躍が後に語られている。ガンダム試作2号機による核攻撃で艦隊の大半が壊滅するも、基地機能は維持され、後にティターンズや連邦の拠点として再活用された。
パラレルワールドのジークアクスでは、連邦軍によってグラナダに落とされそうになった。
5thルナ(フィフス・ルナ)
初代ガンダム 逆襲のシャアに登場する小惑星。第二次ネオ・ジオン抗争初期に地球のチベットのラサへ落とされた。
ルナツー
初代ガンダム、Ζガンダム、逆襲のシャアに登場する小惑星。月とは地球を挟んで正反対のサイド7付近に配置されている。第2の月(ルナ)という意味。
■ コロニー、小惑星の位置関係
コロニーや主な小惑星はラグランジュポイント(以下図 L1~L5の赤丸)付近に存在します。
ラグランジュポイントとは、二つの大きな天体の重力と、その天体とともに回転する座標系で働く慣性力(遠心力)が釣り合い、第三の小さな天体が安定して留まることができる宇宙空間上の5つの特定の位置のことです。

■ コロニー、小惑星落とし
① 初代ガンダム、U.C.0079年1月4日、一年戦争のときにジオン公国軍がブリティッシュ作戦として、サイド2の8バンチコロニー・アイランド・イフィッシュ地球に落下させた。
コロニーの前端部分はオーストラリアのシドニーを直撃し、残りの3分の1は太平洋、3分の2は北アメリカ大陸にそれぞれ落着。この落下の影響で地球の半数の約20億人が死亡した。
② U.C.0083年のデラーズ紛争にて、ジオン軍残党デラーズ・フリートがコロニー再建計画で移送中のアイランド・イーズを、北米大陸の穀倉地帯に落下させた。
③ Zガンダム、U.C.0087年のグリプス戦役の最中に、ティターンズが無人コロニーであるサイド4の27バンチコロニーを月のグラナダへ落下させ、一気にエゥーゴを殲滅しようとした。
エゥーゴはこれを阻止して、グラナダから180 kmほど離れた地点に落着させた。
④ ZZガンダム、U.C.0088年にネオ・ジオンのマシュマー・セロ率いる部隊により、アイルランドのダブリンにコロニーが落とされる。コロニーは落着後もしばらく原形をとどめたまま直立。ブリティッシュ作戦ほどの被害は発生しなかった。
⑤ 逆襲のシャア、U.C0093年、シャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍は、地球連邦軍が本部を置いていたチベットのラサに小惑星5thルナを落下させる。
<未遂>
① Zガンダム、グリプス戦役終盤、ゼダンの門に激突したあとのアクシズはグラナダへ落下しそうになるも、エゥーゴはコロニーレーザーをアクシズに向けて発射してその軌道を変え、グラナダへの落下を阻止した。
② 逆襲のシャア、U.C0093年、シャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍はアクシズを地球に落下させようとするが、サイコフレームの力によって阻止することができた。
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