ワインの種類



食物,栄養学

公開日:2023/5/14    

■フランスワイン

フランスワインでとくに有名な産地には、ボルドー地方、シャンパーニュ地方、ブルゴーニュ地方があります。



<ボルドー地方>

ボルドー地方は、フランス南西部に位置しております。もっとも有名なのは赤ワインで、特にメドックといえば、メドック地区で作られる赤ワインに限られます。 ボルドーでは、ぶどうの栽培からワインの生産まで行っている生産者のことを「シャトー」と呼び、5大シャトーに「シャトー・ラトゥール」「シャトー・ラフィット・ロートシルト」「シャトー・マルゴー」「シャトー・オー・ブリオン」「シャトー・ムートン・ロートシルト」が挙げられます。 またボルドー・ブランとは、ボルドーで作られる辛口白ワインの総称です。

なお牛肉のヒレに「シャトーブリアン」という高級な部位がありますが、「シャトー・オー・ブリオン」とは別物です。また、日本産のワインに「シャトーブリアン」がありますが、 これも牛肉の「シャトーブリアン」とは別で、「シャトー・オー・ブリオン」が由来になっている様です。

※ ムートンの格付けはかつては2級でしたが、1973年に1級に昇格しました。 フィリップ・ド・ロチルド男爵の「ついに われ第1級なりぬ、かつて第2級なりき、されどムートンは昔も今も変らず」という言葉が有名です。

<ブルゴーニュ地方>

ブルゴーニュ地方は、フランス東部に位置しております。ブルゴーニュワインの特徴は、単一品種のブドウで造られるため、地域によって特徴が現われます。 「ロマネ・コンティ」や「ボジョレー・ヌーボー」はブルゴーニュ地方のワインです。「シャブリ」といえば、シャブリ地区のシャルドネからつくられた辛口の白ワインに限られます。 また白ワイン用のブドウ品種の「シャルドネ」や、赤ワイン用のブドウ品種「ピノ・ノワール」はブルゴーニュ地方が原産です。 またブルゴーニュにおける自社畑所有の生産者を「ドメーヌ」といいますが、「シャトー」という名前が付いていても、ブルゴーニュのワインである場合があります。(シャトー・フュイッセなど)

<シャンパーニュ地方>

シャンパーニュ地方は、フランス北東部に位置しております。シャンパーニュの指定のブドウ(主にシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ)を使用し、指定の製法で造られたものを「シャンパン」といい、 他地域含むそれ以外の発泡性のワインはスパークリングワインといいます。有名なシャンパンに「ドン・ペリニヨン」があります。

■ブドウの品種

<黒ブドウ>
 カベルネ・ソーヴィニヨン , ピノ・ノワール , メルロー , ムニエ

<白ブドウ>
 ソーヴィニョン・ブラン , ピノ・グリ , シャルドネ , セミヨン


ブラン:白を意味する"blanc"のこと。
ノワール:黒を意味する"noir"のこと。
ピノ:松ぼっくりを意味する"pinot"のこと。
ソーヴィニヨン:野生を意味する“sauvage”からきている。
メルロー:羽が黒い鳥のツグミを意味する"merle"からきている。
グリ:灰色を意味する"gris"のこと。
ムニエ:粉屋を意味する"meunier"のこと。葉の裏が粉をまぶしたように見える。

■ドイツワイン

ドイツワインは大きく4つの等級に分かれており、下から順にターフェルヴァイン、ラントヴァイン、クーベーアー(QbA)、プレディカーツヴァイン(QmP)となります。 またQmPの中に更にランクが分かれており、下から順にカビネット、シュペートレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、アイスワイン、貴腐ワインとなります。

ドイツのブドウ品種にはリースリング, ゲヴュルツトラミネールがあります。どちらも白ブドウです。

■ワイン用語

・AOC:Appellation d'Origine Controlee の略で原産地呼称のこと。例えば「メドック」「シャブリ」のように、特定原産地名をそのままワインの名前として名乗ることを許可されたワインのことです。

・ヴァン・ド・ターブル:特定の原産地を持たないブレンドワイン。テーブルワインのこと。

・ヴァン・ショー:ホットワインのこと。

・ヴィンテージ:ブドウの収穫年のこと。古いワインを指すこともある。転じて、古く価値のある物もヴィンテージと呼びます。

・エチケット:ワインボトルに貼られているラベルのこと

・テロワール:ブドウ畑の個性のこと

・ハウスワイン:その店一押しのワインのこと

・バイ・ザ・グラス:一杯ずつ頼めるワインのこと

・フルボディ:コクが深く濃厚で、タンニンの渋みの効いているワイン。対して軽めのワインをライトボディといいます。

・フルボトル:ワインのボトル一本のこと。容量は750ml。





関連記事一覧



食物,栄養学