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■オペラント条件付け
動物の取った行動に対して、報酬または罰則などの刺激を与える事で、その動物に特定の随意的な行動(自分の意思によって動くこと)を取らせること。
アメリカの心理学者スキナー(1904-1990)が考案。有名な実験にスキナー箱があります。
<スキナー箱>
カゴの中にボタンが二つあり、一つのボタン(赤)を押すと電流が流れ、もう一つのボタン(青)を押すとエサが出てくる。
そのカゴにネズミを入れておくと、ネズミはいずれどちらのボタンを押すことになる。赤ボタンを押すと電流の流れる事を経験し、青ボタンを押すとエサが出てくる事を経験すると、
次第にネズミは青ボタンばかり押すことを覚えるというもの。
なおここで、青ボタンを押してエサが出てくる確率がランダムになると、ネズミは青ボタンを押す頻度が上がります。これを変率強化スケジュールといいます。
この理由は、自然界においては、同じ場所にエサがある確率がランダムになっていて、動物(人間含む)はたまたまエサがそこにある事を見つけるとそれが快感となり、
次も同じ場所を何度も観るような行動をとってしまうからです。人間がギャンブルにはまる理由も同じであると考えられます。
■レスポンテント条件付け
動物に対し二つの刺激を同時に与え続けると、片方の刺激を与えるともう片方の刺激を受けた時の反応を不随意的に(意識せずに)してしまうというもの。古典的条件付けともいいます。
ソ連の生理学者パブロフ(1849-1936)が考案。有名な実験にパブロフの犬があります。
<パブロフの犬>
鈴を鳴らすのと同時にエサを与えるという事を続けると、鈴を鳴らしただけで犬は餌をもらえると思い、よだれを垂らすというもの。
■二つの違い
オペラント条件付けとレスポンテント条件の違いは、前者は所望の刺激を受けるために自ら行動を選択するというもので、後者は刺激を受けたら無条件に反射してしまう、という所に違いがあります。
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