日本人(東洋人)と西洋人の思想、文化の違い



心理学, 哲学, 行動経済学

  

公開日:2020/7/16 , 最終更新日:2022/9/27   

■日本人(東洋人)と西洋人との違い

日本人あるいは東洋人と、西洋人の、物の見方の違いや考え方の違いをまとめます。

<例①>
同じ風景写真を見た時に、西洋人は前に写る大きな、目立つ対象物(人物や生き物)に集中するのに対し、東洋人は周辺情報や人物の関係性を見たり、全体像を把握しようとする。

また、空を静かに漂っている風船が不意にあらぬ方向に飛んで行ったときに、西洋人は風船の空気が抜け風船自身の作用で飛んで行ったと考えるのに対し、東洋人は風が吹いて飛ばされたと考える。

この様に、西洋人は個に焦点を当てるのに対して、東洋人は周りとの関係性に焦点を当てるのが違いです。 これは西洋人は個人主義者が多く、東洋人は集団主義者が多いと言う根拠に繋がると思われます。

<例②>
西洋人は相手が口元を隠される事を嫌い、東洋人は目元を隠されることを嫌う。従って、西洋人はマスクを嫌がるし、西洋のヒーロー(バットマンやロボコップ)は目元を隠すが口元を隠さない。口元を隠すのは悪役である。 東洋人はサングラスを嫌い、東洋のヒーロー(キン肉マン?!)は口元を隠すが目元は隠さない。

<例③>
将棋は相手から取った駒を使用することが出来るが、チェスは相手からとった駒を使用することが出来ない。これは戦争において捕虜をどうするかの考え方の違いに表れている。 西洋では捕虜を兵士として使うのは非人道的な行為であると考えているのに対して、日本では捕まえた人も同じ仲間になろうという考えです。これは日本の古来よりある八紘一宇という考えにも繋がり、また近代では大東亜戦争時にアジアの国々を解放した際にもアジア人を同胞とみなした考え方にも通じます。

■個人主義、集団主義とは

個人主義(Individualism)とは、お互いの個性を認めつつも自分自身の利益を優先する思想の事。国家との関係は、国家より個人を優先し「国が個人の為に何ができるか?」と考える。 利己主義(Egoism)と混同しがちになるが、利己主義は自分自身の利益追求のためには、他人の不利益も許されるという思想である。

集団主義(Collectivism)とは、自分自身の利益よりも集団の利益を優先することを厭わない思想の事。国家との関係は、個人より国家を優先し「個人が国の為に何ができるか?」と考える。 全体主義と考え方は同じですが、全体主義は特に国家の利益が優先される政治体制のことを指し、戦時中の独裁政治がイメージされるので、現在は集団主義の事を全体主義と言ったりすることは無いようです。 こちらでも個人主義と集団主義について説明しております。

なお、功利主義という最大多数の最大幸福といった社会全体の幸福値が最大にするのが良いという考えもあり、これは集団主義と似ていると思うかもしれませんが、最大幸福を実現できるならば、国家、個人どちらを優先すべきかは問わない考えです。




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