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| 公開日:2020/11/6 , 最終更新日:2022/5/6
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■社会主義、共産主義の違い
社会主義とは、経済活動を国が管理し「人は能力に応じて働き、労働に応じて分配される」制度を持つ政治・体制であるのに対し、
共産主義とは社会主義が発展し、貧富の差がなく、あらゆる面で平等となった社会を目指す思想のことです。
財産を全て共有化し平等に扱うことで争いは無くなり、最終的には政府すら必要のない社会が実現されます。
しかしこのような理想の社会をどのようにして実現するのでしょうか。マルクスによると、現状の体制を暴力的に転覆させる、暴力革命以外にないとしております。
マルクスのこの様な考えは唯物史観(生産力等の変化が歴史を動かす原動力となるという考え)に基づいた階級闘争論(歴史を動かす最も強力な原動力は、闘争という変化であるという考え)からきています。
■社会主義、共産主義に関わる有名な人物など
■世界で唯一成功した社会主義国は日本？
「平等で平和な社会を実現するためには暴力をも厭わない」という今の時代においては受け入れがたい主張ですが、共産主義を目指す人々は今でもこの考えが根底にある様に思います。
日本においても学生運動や共産主義者同士の内ゲバが激しい時代がありました。日本は世界で成功した唯一の社会主義国であるといわれる場合がありますが、確かに排他的で平等な村社会を作るという
社会主義/共産主義の思想と日本人の特性は親和性が高いと思いました。そして暴力的革命無く、その様な社会をある意味実現できたものですから成功したと言われるのかと思います。
なお日本の共産主義者はリベラルと自称しますが、本来のリベラルの意味と実態がかけ離れていると感じます。
■共産主義とグローバリズム
共産主義は先ほど説明したとおり、あらゆる面で人類が平等になる社会を目指すと述べましたが、その為には国家をなくし、全人類を支配して管理する人が必要で、独裁政治が本質にある思想と言われています。
一方グローバリズムは、国境という概念をなくし地球規模で人、物、金の行き来を自由にするという考え方です。
その為、共産主義とグローバリズムは実は思想が同じであると言えます。グローバリズムの思想は独裁政治ではないと思われるかもしれませんが、グローバリズムの行き着く先は、ごく少数の支配層(富裕層)とその他一般市民に分けられます。
しかしなぜ共産主義とグローバリズムの思想が同じなのでしょうか。これは歴史をたどると、現ロシアの前に存在した国家であるソビエト連邦において、共産主義革命論を打ち出したトロツキーの思想が、アメリカにおける新保守主義として受け継がれているからであるとされています
(新保守主義がグローバリズムという考えを推し進めている)。
■グローバリズムと八紘一宇
日本には初代天皇の神武天皇が打ち出した八紘一宇(はっこういちう。八紘為宇:はっこういう, ともいう)という考えがあります。
これは「六合(くにのうち)を兼ねてもって都を開き、八紘(あめのした)をおおいて宇(いえ)と為す」といい、六合には「天下、世界」、八紘には8つの方向として「全世界」、宇には「一つの家」ということから、「全世界を一つの家の様にして、平和な状態にする」という意味になります。
これは、グローバリズムと同じ考えと思うかもしれませんが、私は違うと考えております。グローバリズムは、国家をなくして異なる文化的背景を持った人を画一的にする思想ですが、
八紘一宇は、それぞれの国が一つの家として存在し、お互いの文化的価値を平等に尊重しあうというのが八紘一宇であると考えております。
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