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■リベラリズム
リベラリズムとは、基本的に「個人の自由と権利を尊重し、国家権力による過剰な干渉から個人を守る」という思想です。18〜19世紀に発展した古典的自由主義では、政治的自由とともに経済活動の自由を重視し、政府の役割を最小限に抑えることが理想とされました。
一方、20世紀以降の現代リベラリズム(社会自由主義)では、形式的な自由だけでは不平等が残ると考え、弱者への社会保障や教育・医療の充実を通じた実質的な自由の確保を重視します。
そのため、裕福層からの課税や富の再分配を必要とする立場を取ることが一般的です。リベラリストの一人にジョン・ロールズがいます。
■リバタリアニズム
リベラリズムよりも更に個人の自由と権利を尊重します。相手の財産/自由を侵害しない限りはすべて自己責任と捉え、税の徴収や福祉自体も不要と考えます。リベラリズムもリバタリアニズムも日本語でどちらも自由主義といいますが、両者は異なります。
日本語で両者の違いを表す言葉がないということは、日本には無かった概念なのでしょう。リバタリアンの主張は以下となります。
① パターナリズム(父親的温情主義)の拒否
パターナリズムとは、当人のためを思い、当人の意思に関わりなく意思決定を強要すること。ヘルメットの着用義務の法律や、親が子供の為に勉強を強要することもパターナリズムである。
② 道徳的法律の拒否
自分の臓器を自由に売買したり、自殺幇助を罰する法律を拒否する。
③ 財産の再分配の拒否
富裕層から税金を徴収して貧困層に再分配するのは、政府による盗みであると考える。この主張はリベラリズムと明確に対立します。誰かの労働の成果を奪うことは、その人の時間を奪うこと、つまり政府は自分に対する所有権を持っていることになる。これは許されないと考える。
<リバタリアニズムの欠点>
リバタリアニズムは、自分の選択によって貧乏になろうが金持ちになろうが、不利益な結果を得ようが、自分の選択した結果なのだからそこに誰も文句はないだろうという考えですが、
それは平等ではないという批判があります。一般的に金持ちになるのは本人が努力した結果と思うかもしれませんが、本人の努力の及ばない運の要素が強いです。
更に言うと努力すら、努力できる遺伝子や環境に恵まれただけのことだという考えもあります。また上記例の臓器売買などの不合理な取引についても、臓器をなくすことに対する弊害をきちんと知らない状態だったらどうでしょう。
情報の非対称性がある状態で行った判断は本当に自己責任なのだろうかという指摘があります。
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