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ホメロスの「オデュッセイア」はトロイア戦争以降の苦難の旅路について語られております。
トロイア戦争に勝利したオデュッセウスは故国イタケーを目指して航海を開始しましたが、激しい嵐に見舞われて遥か南のリビアの方へと流されてしまいました。
■オデュッセウスの旅
1.ロートパゴス族
最初にたどり着いた地で、オデュッセウスたちはロートスの実を常食とするロートパゴス族と出会いました。部下たちがその実を口にすると、たちまち帰郷の意志を失い、この地に留まりたいと願うようになったのです。
というのも、ロートスの果実には、食べた者の心を夢の世界へと誘い、眠ること以外すべてを忘れさせる不思議な効力があったからです。
オデュッセウスは意志を失った部下たちを力づくで船へ引き戻し、急ぎ航海を再開しました。
2. キュクロプス (ポリュペモス) の洞窟
次にオデュッセウスがたどり着いたのは、一つ目の巨人・キュクロープスたちの住む島でした。彼らはある洞窟に入り込んだものの、キュクロープスの一人であるポリュペモスによって閉じ込められてしまいます。そして部下たちは次々に捕らえられ、二人ずつ食べられていきました。
オデュッセウスは、持参していた濃いワインをポリュペモスに差し出して機嫌を取りました。
ワインを気に入ったポリュペーモスは酔いが回る中でオデュッセウスの名を尋ねます。彼が「ウーティス("誰でもない"という意味) 」という偽名を名乗ると、巨人は「ならばおまえは最後に食べてやろう」と言って眠りに落ちました。
その隙にオデュッセウスは部下たちと力を合わせ、焼いた丸太でポリュペーモスのただ一つの目を潰します。
悲鳴を聞いて仲間のキュクロープスたちが駆けつけるも、「誰にやられたのか」と問われたポリュペーモスは「ウーティス(誰でもない)」としか答えず、皆あきれて立ち去ってしまいました。
翌朝、オデュッセウスたちは羊の腹の下に身を隠して洞窟を抜け出し、船へと逃げ延びました。しかし、島を離れた際、興奮したオデュッセウスは自らの名を明かしてポリュペーモスを嘲笑してしまいます。
怒り狂ったポリュペーモスは、自らの父である海神ポセイドンに祈り、以後オデュッセウスの旅路は、幾度となくポセイドンによって妨げられることになるのです。
3. アエオルスと風の皮袋
オデュッセウスは、ポセイドーンの怒りによる嵐に翻弄され、風の神アイオロスの住むアイオリア島に漂着しました。
アイオロスは彼を歓待し、順調に航海できるよう西風ゼピュロスを封じた革袋を与えた。また、航海の妨げとなる逆風たちは別の袋に閉じ込めてくれました。
西風に導かれ、一行は帰還目前まで進んだが、部下が袋を盗み見て開けてしまい、逆風が吹き出して再びアイオリア島へ逆戻りしてしまいます。
アイオロスは「神々の怒りを受けた者を助けることはできぬ」と言い、彼らを冷たく追い返しました。
4. ラストリュゴネスの人食い族
風の加護を失ったオデュッセウス一行は、手漕ぎでの航海を余儀なくされました。疲弊した部下たちを休ませるため、一同はある島に寄港しましたが、そこは入り江が非常に狭く、出入りが困難でした。
部下の船は入り江の奥に繋がれましたが、オデュッセウスの船は用心して外側に留めました。島には巨大で怪力を誇るライストリュゴネス人が住んでおり、彼らは寄港した船を襲い、船員たちを丸呑みにしていきました。
逃げようにも入り江は狭く、次々と大岩を投げつけられ船は破壊され、唯一脱出できたのは、入り江の外に停泊していたオデュッセウスの船のみでした。
5. 魔女キルケーの島
壊滅的な被害を受けたオデュッセウス一行は、イタリア西岸のアイアイエー島に漂着しました。
そこには強大な魔力を持つ魔女キルケーが住んでおり、彼女は美貌と歌声で男たちを誘い、魔法で動物に変えてしまうのでした。
偵察に出た部下たちも変身させられ、オデュッセウスは救出に向かう途中で神ヘルメスから魔法を打ち消す薬草モーリュを授かり、キルケーの館へ赴きました。
彼女の魔法は効かず、驚いたキルケーはオデュッセウスに心を開き、変えられた部下たちを元に戻して歓待した。一行は癒しと安息を求めて、約一年間この島で暮らしました。
やがて故郷イタケへの思いが募り、出発を決意したオデュッセウスに、キルケーは冥界の預言者テイレシアスに会うよう助言し、その行き方を伝えました。
6. 冥界への旅
キルケーの導きで冥界へと向かったオデュッセウスは、冥府の王ハデスの館の前で儀式を行い、預言者テイレシアスの霊を呼び出しました。彼は一行の旅が今後も困難を極めますが、耐え抜けば必ず帰還できると告げました。
オデュッセウスは母の霊から家族の消息を聞き、アキレウスやアガメムノンの霊とも言葉を交わしました。冥界での訪問を終えたのち一行はアイアイエー島に戻り、キルケーから次なる脅威、セイレーンへの警告を受けて再び旅立ちました。
7. セイレーンの誘惑
セイレーンは、美しい歌声で航行中の船乗りたちを惑わせ、遭難や難破に導く恐ろしい存在です。キルケーの忠告を受けたオデュッセウスは、部下たちの耳に蜜蝋を詰めて歌声を聞こえないようにしました。
そして、自らはマストに縛り付けられ、セイレーンの歌を決して振り払わぬよう命じました。こうして一行は、彼女たちの魅惑の歌に引き寄せられることなく、無事に危険な海域を通過することができました。
8. スキュラとカリュブディス
セイレーンの海を越えたオデュッセウスたちは、次に、左右に恐ろしい怪物が潜む狭い海峡に差し掛かります。
一方には、六つの頭を持つ怪物スキュラが住み、他方には渦潮を巻き起こすカリュブディスがいました。キルケーは、どちらを避けても被害は免れないが、スキュラの側を通るよう助言していました。
渦に呑み込まれるよりは、スキュラに数人の犠牲を払う方が生還の可能性が高かったからです。オデュッセウスは忠告に従い、スキュラの側を通って航行しましたが、六人の部下が怪物の餌食となってしまいました。
9. 太陽神ヘリオスの牛
その後、一行は太陽神ヘリオスが所有する神聖な牛が放牧されているトリナキア島に到着します。テイレシアスやキルケーから、この牛には決して手を出してはならないと強く警告されていましたが、飢えに苦しむ部下たちは、ついにその掟を破って牛を屠ってしまいました。
この冒涜に怒ったヘリオスはゼウスに訴え、ゼウスはその報復として激しい嵐を送り込みました。船は破壊され、オデュッセウスを除く全員が命を落としました。
10. カリプソの島
漂流から十日目、オデュッセウスは海の女神カリプソが住む島に辿り着きました。
そこは故郷イタケーからはあまりにも遠く離れた地でした。カリプソはオデュッセウスに一目で心を奪われ、深い愛情を注ぎながら、七年ものあいだ彼と共に暮らしました。
しかし、オデュッセウスはカリプソの愛に応えつつも、故郷への想いを断ち切ることができませんでした。
この姿を哀れに思った女神アテナは、オデュッセウスを帰郷させるため、神々に働きかけました。そして神の使者ヘルメスがカリプソのもとを訪れ、オデュッセウスを解放するよう命じます。
カリプソは悲しみに沈みながらも、神々の意志には逆らえず、オデュッセウスを送り出すことを決意しました。こうして彼は再び旅立つこととなったのです。
11. ポセイドンの怒り
順調に航海を進めていたオデュッセウスを見つけた海神ポセイドンは、怒りに燃えました。
オデュッセウスが自らの息子であるポリュペーモスの眼を潰したことへの怒りは、いまだ収まっていなかったのです。
ポセイドンは三叉の矛を海に突き立て、荒れ狂う嵐を引き起こし、オデュッセウスの船を木っ端微塵にしてしまいました。
命の危機に瀕したオデュッセウスを救ったのは、海の女神レウコテアーでした。彼女は溺れぬよう魔法のスカーフを授け、それを身につけるよう助言しました。
オデュッセウスは女神の言葉に従い、怒れる海を耐え忍びました。やがてポセイドーンの怒りが静まると、アテナがそっと風を吹かせ、オデュッセウスをパイエケス人の国へと導いたのです。
12. ナウシカアとの出会い
オデュッセウスは波に流され、ついに浜辺へと打ち上げられました。そこで出会ったのが、パイエケス人の王女ナウシカアです。
彼女は困窮したオデュッセウスを憐れみ、王宮へと案内しました。アテナの導きもあり、パイエケスの王アルキノオスはオデュッセウスを快く迎え、故郷へ帰るための船を与えると約束します。
歓待の中で催された宴では、吟遊詩人がトロイア戦争の英雄譚を語り始めました。それを聞いたオデュッセウスは、かつての記憶がよみがえり、思わず涙を流してしまいます。
ついに正体を明かしたオデュッセウスは、自らの名を告げ、これまでの苦難に満ちた旅路を物語として語り始めたのでした。
13. 帰国
パイエケス人の助けによって、オデュッセウスはついに長き旅の果てに故郷イタケーへと帰還することができました。
しかしその地では、彼が不在のあいだに多くの男たちが妻ペーネロペーに言い寄り、王の座と財産を狙って領地を荒らしていました。
オデュッセウスはただちに正体を明かすことはせず、アテナの助けでみすぼらしい老人の姿に変身し、復讐の機会を伺います。
ペーネロペーは誠実に夫の帰りを待ち続けてきましたが、限界を感じ、「オデュッセウスの弓で十二の斧の穴を射抜けた者と再婚する」と告げました。
求婚者たちは弓を引こうとしますが、誰一人として弦を張ることすらできません。
すると、老人の姿をしたオデュッセウスが弓を軽々と操り、見事に矢を十二の斧の穴へと通しました。その瞬間、彼は正体を明かし、たちまち求婚者たちを弓矢で討ち果たしました。
抵抗を試みた求婚者たちも、英雄の腕前の前ではまったく歯が立たず、ついには全員が討たれました。その魂は神ヘルメスに導かれ、冥界へと下っていったのです。
14. ペーネロペーとの再会
ペーネロペーは、最初は彼が本当に夫オデュッセウスであるとは信じられませんでした。
しかし、彼が自分たちしか知り得ない秘密を語ると、彼女はついに本物であることを確信し、涙ながらに夫の胸に飛び込みました。
こうして、長い年月と数々の試練を経て、ふたりはようやく再会を果たしたのです。
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