近世の哲学者まとめ



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公開日:2020/11/6 , 最終更新日:2025/6/29   

近世に活躍した哲学者についてまとめました。

■年代



■人物

<トマス・ホッブス> 1588~1679 イギリス
人間の自然状態は闘争状態とした(万人の万人に対する闘争)。

<ルネ・デカルト> 1596~1650 フランス
近世哲学の祖。「我思う、ゆえに我あり」「困難は分割せよ」が有名な言葉。デカルトは数学者でもあり、デカルト座標(直交座標)なども考案。

■ 主客の一致の問題
主客の一致の問題とは、「人間の意識(主観)と外界の世界(客観)は、本当に一致しているのか?」という認識論的な問題です。 仮に自分たちが客観的に正しいと思っている事柄であっても、人間の意識を介在する以上、主観的にしか物事を捕えることができない筈だ。という考えです。 デカルトはこの問題に対して、「神が客観を認識する能力を人間に授けてくれており、人間が塾こうして明らかなことは客観とほぼ一致する」と考えました。

<ブレーズ・パスカル> 1623~1662 フランス
「人間は考える葦である」「今日は時間が無いので、長い手紙を書いてしまった」が有名な言葉。パスカルも多才の持ち主で、パスカルの原理などを発見。

<ジョン・ロック> 1632~1704 イギリス
人間は知覚経験によって理性が備わっていくという考えである経験論を確立。対して人間にはあらかじめ理性が備わっているとする考えは合理論という。 また人民主権を説き、名誉革命を正当化、またフランス革命(1789~1799)に大きな影響を及ぼした。有名な著書に「市民政府論」がある。

<ジャン・ジャック・ルソー> 1712~1778 ジュネーブ共和国(現スイス)
1762年、社会契約論を出版。

<イヌマエル・カント> 1724~1804 プロイセン王国(現ドイツ)
1781年、純粋理性批判を出版。自身の哲学を「コペルニクス的転回」と呼ぶ(天動説から地動説にパラダイムシフトしたかのような、ものの例え)。詳細はこちらで説明。

<ジェレミー・ベンサム> 1748~1832 イギリス
功利主義者の創始者。「最大多数の最大幸福」といい、社会全体の幸福量を最大にする事が人間が目指すべき善であるという考え方である。

<フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ> 1844~1900 プロイセン王国(現ドイツ)
著書「ツァラトゥストラはこう言った」の中で、「神は死んだ」という言葉が有名。キリスト教への信仰は信ずるに値しないという意味。

■イギリス経験論と大陸合理論

「イギリス経験論」と「大陸合理論」は、近代哲学における二つの主要な潮流であり、知識の源泉をどこに求めるかという認識論の立場の違いを表しています。

イギリス経験論は「すべての知識は経験から始まる」 という考えで、生まれつきの観念や理性だけでは知識は得られないとします。ロックやヒュームがこの立場です。

大陸合理論は「知識は理性によって導かれる」という考えで、知識には生まれつき備わった観念があり、理性や論理的推論によって真理に到達するとします。デカルトやスピノザがこの立場です。




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