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世界の主な宗教について、その成り立ちや関連性について簡単にまとめます。
■世界3大宗教
キリスト教、イスラム教、仏教が世界3大宗教と言われています。定義は、信者の数が多い宗教ではなく、世界に広く影響を与えた宗教です。
信者の数でいえば、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教の順ですが、ヒンドゥー教はほとんどインド内で集中しているため、3大宗教には数えられていません。
ただしこれはあくまでも日本の話。世界的に見たら3大宗教という概念はないようです。
■成立した時系列
数字はおおよその年代です。最古の宗教はゾロアスター教と考えられています。ユダヤ教の創始者は明言されていませんが、モーセが神から授かった十戒がユダヤ教の原型となっているので、モーセが創始者という考えがあります。
ただしユダヤ教として成立したのは、ユダヤ人がバビロン捕囚から帰還した後のBC500年代となります。
■ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関連性
ユダヤ教から分かれてキリスト教とイスラム教が成立しているので、この3つの宗教の関連性は非常に高いです。例えば、いずれの宗教も同一の神を信仰している(ユダヤ教とキリスト教はヤハウェ、イスラム教はアッラーで名前は異なるが同一)こと、
イスラエルのエルサルムは同じ聖地であるなど (ただし聖地は一つしかないわけではなく、イスラム教の第一の聖地はメッカです)。旧約聖書と新約聖書の概要についてはこちら。
■仏教はインドで定着しなかった
インドで発祥した仏教は、インドでは主流とはなりませんでした。現在インドではヒンドゥー教が主流ですが、ヒンドゥー教はインドに古来よりあるバラモン教を源流としており、
バラモン教のカースト制度を引き継いでおります。仏教は、このカースト制度を否定した立場でしたが、インドで今でも根強くカースト制度の名残が残っている事から解る様に、
カースト制度を取り除く事ができませんでした。
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