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■テセウスの物語
テセウスは、アテーナイの王アイゲウスとトロイゼーンの王女アイトラーの子として生まれたとされています。
テセウスはトロイゼーンで育てられ、16歳になったとき自らが王の子であることを証明するため、アテナイへ向かいました。
安全な海路を取ることもできましたが、彼はあえて危険な陸路を選びました。その道中でテセウスは多くの山賊や怪物を退治しました。
エピダウロスではペリペーテースを、コリントス地峡ではシニスを、クロミュオーンでは凶暴な猪を、メガラではスケイローンを、エレウシースではケルキュオーンを、そしてヘルメウスでは「プロクルーステースの寝台」で知られるプロクルーステースを倒しました。
彼はこれらの悪人たちが他人に行っていた残虐な行為を、彼ら自身に同じように返して退治したのです。
アテナイに到着したテセウスは、王妃メーデイアの陰謀で毒殺されそうになりますが、身に着けていた剣とサンダルによって正体を明かし、父アイゲウスに息子と認められました。
メーデイアはこの陰謀が露見しアテナイから追放されました。
そのころアテナイはクレーテー島のミーノース王に従っており、毎年7人の若者と7人の乙女を怪物ミノタウロスの生贄として差し出さねばなりませんでした。
この話を聞いたテセウスは深い憤りを感じ、自ら生贄としてクレーテー島に赴き、怪物を討つことを決意しました。
ミノタウロスが閉じ込められていたラビュリントスは、名工ダイダロスによって造られた迷宮で、誰も脱出することができないとされていました。
しかし、ミーノース王の娘アリアドネーはテセウスに恋をし、彼に赤い麻糸の毬と短剣を手渡して助けようとしました。
テセウスは糸の端を入口に結び、糸をたどりながら迷宮の奥へ進み、ミノタウロスを見事に倒しました。そして、糸を逆にたどることで、他の生贄たちと共に無事迷宮から脱出することができました。
テセウスはアリアドネーを妻にすると約束し、彼女とともにクレーテー島を離れました。しかし、帰路の途中で立ち寄ったナクソス島でアリアドネーと別れることになります。
これは、酒神ディオニューソスがアリアドネーを見初めて連れ去ったためとも、テセウスが彼女に飽きて置き去りにしたためともいわれています。
テセウスは、無事に帰還した際には白い帆を掲げると父に約束していましたが、それを忘れて黒い帆のまま帰港しました。
これを見たアイゲウスは、息子が死んだと勘違いし、絶望のあまり海に身を投げて亡くなりました。その海は、彼の名にちなんで「エーゲ海」と呼ばれるようになりました。
やがて、テセウスはアテーナイの王となり、慈悲深い統治者として知られるようになりました。
彼はアマゾーンの女王ヒッポリュテー(またはアンティオペー)を妻に迎えたり、アルゴナウタイの一員として金羊毛を求める冒険に参加したり、友人ペイリトオスと共にスパルタの王女ヘレネーや、冥界の女王ペルセポネーを誘拐しようとしたりするなど、多くの冒険を重ねました。
晩年には、アリアドネーの妹であるパイドラーと結婚していましたが、彼女は義理の息子ヒッポリュトスに恋をしてしまいます。
ヒッポリュトスはその告白を拒絶し、パイドラーは恥じて命を絶ち、「ヒッポリュトスに乱暴された」とする偽りの遺書を残しました。テセウスはこれを信じ、ポセイドンに祈ってヒッポリュトスを死に至らしめました。真実を知ったテセウスは深い悲しみに沈みました。
その後、冥界への遠征などで長く国を離れていた間に王位を奪われ、スキューロス島の王リュコメーデースのもとに身を寄せました。
しかしリュコメーデースはテセウスが王位を奪い返すことを恐れ、彼を崖から突き落として殺してしまいました。テセウスの遺骸は後にデルポイの神託によってアテナイへと戻され、人々によって手厚く葬られたと伝えられています。
■テセウスの船とは
「テセウスの船」という言葉は、テセウスの物語そのものの中には明確には登場しません。
これは1世紀頃の古代ギリシャの歴史家・哲学者プルタルコスによって生み出された思考実験であり、テセウスにまつわる逸話の一部に着想を得たものです。
アテナイの人々は、ミノタウロスを退治して帰還したテセウスの乗っていた英雄の船を記念として保存していました。しかし年月が経つうちに、船の木材が朽ち始め、アテナイの人々はそれを1枚ずつ新しい木材と取り替えていきました。
そうして何世代も後、元の材木がすべて取り替えられたとき「それはなおテセウスの船と呼べるのか?」という問題です。さらに、置き換えられた古い部品を集めて何とか別の船を組み立てた時、どちらがテセウスの船なのかという疑問が生じます。
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