七福神とは



政治思想, 哲学, 宗教, 神話

  

公開日:2025/8/15   

関連知識
 ・インド神話
 ・古事記


■七福神とは

七福神とは、日本で縁起が良いとされる七柱の神々を総称した呼び名で、福運・長寿・商売繁盛・豊漁など多くのご利益をもたらすと信じられています。 平安時代に最澄が恵比寿・大黒・弁才天の三神を祀ったことに始まり、やがて民間にも広まりました。 室町時代になると七柱の神仏の組み合わせが定まり、信仰はさらに拡大し、江戸時代には庶民の間に広く定着しました。

<恵比寿:えびす>
唯一日本由来の神。伊邪那岐命と伊邪那美命の間に生まれた子供「蛭子」、もしくは大国主神の息子である「事代主神:ことしろぬし」などを祀ったもの。少彦名神(すくなびこ)や火遠理命(ほおりのみこと)を祀る場合もある。 もともとは「漁業」の神だったが、後に「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神にもなる。狩衣、指貫、風折烏帽子すがたで、右手に釣り竿、左手に鯛をかかえる。

<大黒天:だいこくてん>
ヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神と大国主神が習合した神。「食物」「財福」を司る神となる。大国主神と事代主神の親子関係から恵比寿と並んで描かれることが多い。 大黒頭巾をかぶり、大袋をせおい、打ち出の小槌と大袋をもち、米俵の上にすわる。

<毘沙門天:びしゃもんてん>
ヒンドゥー教のヴァイシュラヴァナ神。仏教に取り入れられてから「戦勝」「武運」の神として信仰される。日本ではヴァイシュラヴァナから毘沙門天と呼ばれる。甲冑をまとい、手には宝棒や三叉槍を持つ。

<弁財天:べんざいてん>
ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。仏教に取り入れられ、「芸術」「音楽」「学問」「財福」の神として信仰される。宝冠をつけ、琵琶をひく。

<福禄寿:ふくろくじゅ>
中国の神様で「幸福 (福)」「俸禄 (禄)」「長寿 (寿)」の神として信仰される。寿老人と同一神とされる場合もある。身、長頭、経巻をむすびつけた杖をもち、ツルをしたがえる。

<寿老人:じゅろうじん>
中国の道教の神で、「長寿」「無病息災」神として信仰される。南極星の化身とされ、白ひげをたらし、長頭、巻物を先につけた杖とうちわをもち、シカをつれている。白鬚明神と呼ばれることもある。

<布袋尊:ほていそん>
唐の末期に実在したといわれる仏教の禅僧、契此(けいし)がモデル。「笑門来福」「家庭円満」「子宝」の神として信仰される。弥勒菩薩の化身ともいわれている。太って突き出た腹もあらわに、背負った袋から財を出し与えてくれる。


■七福神以外の神

七福神に選ばれてはいませんが、日本の信仰には七福神と似た「福徳・守護」を与える神々います。

<帝釈天:たいしゃくてん>
ヒンドゥー教のインドラ神が起源。四天王を率いる天部の最高神。日本では厄除け、病気平癒のご利益がある神様として信仰される。

<韋駄天:いだてん>
サンスクリット語のスカンダ(Skanda)が仏教に取り入れられ、中国を経て日本で韋駄天と呼ばれるようになった。「俊足」の神として信仰される。

<吉祥天:きっしょうてん>
インドのラクシュミー女神が起源。「美と幸福」「富」の女神。弁才天と並んで七福神に入る場合もある。

<お多福/おかめ>
大黒天の妻。「笑顔」「家庭円満」の神として信仰される。

<蔵王権現:ざおうごんげん>
山岳信仰の神。修験道の守護神で、「福徳」「厄除け」を授ける。

<不動明王:ふどうみょうおう>
「厄除け」「勝負事」の神として信仰される。毘沙門天と同じく、武力守護の神格。

<道祖神:どうそじん>
「旅の安全」「縁結び」「子孫繁栄」の神として信仰される。村境や道端に祀られる。




関連記事一覧



政治思想, 哲学, 宗教, 神話