五箇条の御誓文 , 教育勅語



政治思想, 哲学

公開日:2024/4/11    

五箇条の御誓文は1868年(明治元年)、教育勅語は1890年(明治23年)に明治天皇によって打ち出された日本の方針です。

■五箇条の御誓文

一. 広く会議を興し、万機公論(重要事項はみんなの意見)に決すべし

一. 上下心を一にして、盛んに経綸を行うべし

一. 官武一途庶民に至る迄、各々その志を遂げ、人心をして倦まざらしめん(飽きることがない)ことを要す

一. 旧来の陋習(ろうしゅう)を破り、天地の公道に基づくべし

一. 智識を世界に求め、大いに皇基(天皇が国を治める基礎)を振起すべし。

我が国未曾有の変革を為んとし、朕、躬を以て衆に先んじ天地神明に誓い、大にこの国是を定め、万民保全の道を立んとす。衆またこの旨趣に基き協心努力せよ。

■教育勅語

朕が思うに、我が御祖先の方々が国をお肇めになったことは極めて広遠であり、徳をお立てになったことは極めて深く厚くあらせられ、又、我が臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一にして代々美風をつくりあげて来た。 これは我が国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にここにある。

汝臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互に睦び合い、朋友互に信義を以って交わり、へりくだって気随気儘の振舞いをせず、人々に対して慈愛を及すようにし、学問を修め業務を習って知識才能を養い、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法を始め諸々の法令を尊重遵守し、万一危急の大事が起ったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家の為につくせ。 かくして神勅のまにまに天地と共に窮りなき宝祚(あまつひつぎ)の御栄をたすけ奉れ。かようにすることは、ただ朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなおさず、汝らの祖先ののこした美風をはっきりあらわすことになる。

ここに示した道は、実に我が御祖先のおのこしになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共々にしたがい守るべきところである。この道は古今を貫いて永久に間違いがなく、又我が国はもとより外国でとり用いても正しい道である。 朕は汝臣民と一緒にこの道を大切に守って、皆この道を体得実践することを切に望む。




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