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■プロメテウス
プロメテウスはティタン神族の一人であり、土と水(あるいは彼自身の涙)を材料として、最初の人間の体を創造しました。そしてその体にアテナが魂と生命を吹き込み、人類が誕生したとされています。
あるとき全知全能の神ゼウスは、人間と神とのあいだに明確な境界を設けようと考えました。これに対しプロメテウスは、その役目を自分に任せてほしいと懇願し、ゼウスからその許可を得ました。
プロメテウスは一頭の大きな牛を屠り、それを二つの部分に分けました。一方は美味しく栄養のある肉と内臓を、食べられない皮で包み隠しました。
もう一方は見た目が美味しそうに見えるように骨に脂肪を巻きつけました。彼はゼウスを呼び寄せどちらを神々の取り分とするかを選ばせました。
ゼウスは、脂肪で包まれた見た目の良いほうを選んでしまいましたが、それは中身が骨ばかりでした。自分が欺かれたことに気づいたゼウスは激怒し、人類から「火」を取り上げてしまいました。これによって人間は温もりを得る術を失い、寒さや自然の猛威に怯えるようになりました。
またこのときから人間の肉体は死ぬと腐り、消えてしまう定めを持つようになったと伝えられています。それを憐れんだプロメテウスは人間に再び火を与えることを決意します。
彼は鍛冶神ヘパイストスの作業場に忍び込み、炉の中で燃えている火を「オオウイキョウ(フェンネル)」の茎に移し、それを地上へ持ち帰りました。そして火を人類に授けたのです(これをプロメテウスの火という)。
人類はこの火を使って調理や暖房といった生活の向上を果たし文明や技術を発展させていきました。しかし同時にこの火はゼウスの予言した通り、武器の製造など戦争の道具としても使われるようになりました。
これに再び激怒したゼウスは、権力の神クラトスと暴力の神ビアーに命じ、プロメテウスをカウカソス山の頂上に磔にしました。そして彼に厳しい罰を与えるのです。
プロメテウスは不死であったため、ゼウスは巨大な鷲(アイトーン)を送り、彼の肝臓を毎日ついばませました。肝臓は夜になると再生し、翌日には再び鷲に食べられる、という苦しみが繰り返されました。
この拷問はなんと3万年も続いたとされますが、最終的には英雄ヘラクレスによってプロメテウスは解放されました。
■パンドラ
プロメテウスが天界から火を盗み出し人類に与えたことに激怒した神ゼウスは、人類に災いをもたらす計画を立てました。
その方法として、彼は「女性」という存在を初めて作るよう、鍛冶の神ヘパイストスに命じたのです。ヘパイストスは泥から女性の体を作り、それに神々がさまざまな贈り物を与えました。
アテナは織物や家事の技術を授け、アプロディーテは男たちを惑わす魅力を与えました。さらにヘルメスは恥を知らず狡猾な心を授けました。
このようにして神々の"あらゆる贈り物"という意味の「パンドラ」という名の女性が誕生したのです。そしてパンドラには決して開けてはならないと念を押された一つの「箱」とも呼ばれる容器が持たされました(これをパンドラの箱という)。
パンドラはプロメテウスの弟であるエピメテウスの元に送り込まれました。
プロメテウスはかつて弟に、「ゼウスからの贈り物は受け取ってはならない」と忠告していましたが、エピメテウスはパンドラの美しさに心を奪われ、その忠告を忘れて彼女を妻として迎えてしまいました。
ある日、パンドラはどうしても中身が気になり、ついにその箱の蓋を開けてしまいます。すると、中から疫病、悲しみ、貧困、争い、老いといったあらゆる災厄が飛び出して、世界中に広がっていきました。
これによって人類はそれまで知らなかった苦しみに直面するようになってしまったのです。
しかし箱の底には「希望」だけが残っており、パンドラは慌てて箱の蓋を閉めました。このようにして世界にはさまざまな災いが広がりましたが、同時に「希望」だけは人間の手の届くところに留まっていたのです。
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