アンナ・カレーニナの法則は古代ギリシャ時代には発見されていた



心理学, 行動経済学

公開日:2024/9/27    

■アンナ・カレーニナの法則とは

アンナ・カレーニナの法則とは、ロシアの小説家トルストイ(1862-1910)の小説『アンナ・カレーニナ』から引用された法則で「幸せな家族はいずれも似通っているが、不幸な家族にはそれぞれの不幸な形がある」というもの。 幸せになるためには、あらゆる条件が満たされないといけないので結果的に似通ってくるが、 不幸はそのどれかが満たないと不幸になるため、その形は千差万別である。

■アンナ・カレーニナの法則は古代ギリシャ時代には発見されていた

アリストテレスの著作『ニコマコス倫理学』第二巻に以下の文言があり、トルストイはこれをアレンジした可能性がある。

「善い人間のあり方はただ一つしかないが、悪人どもにはありとあらゆる道がある」と言われている。


これはアリストテレスの発言であるが、アリストテレスも誰かの言葉を引用している(引用元は不明)ため、その起源はさらに古いことになる(シモニデス、ヘシオドスあたりか?)

■アンナ・カレーニナの法則の応用

ジャレド・ダイアモンド著の『銃・病原菌・鉄』では、アンナ・カレーニナの法則を用い、「家畜になる動物は似通ってくるが、家畜にならない動物はいろんな理由がある」と述べている。




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