ホメオスタシス



心理学, 哲学, 行動経済学

初回更新日:2020/5/24    

ホメオスタシス(ホメオ:同一の , スタシス:状態)とは日本語で「恒常性」といい、内部の変化や環境要因によらず人間の体調を一定の状態に保とうとする生理的機能の事をいいます。 例えば、体温が上がったら汗をかいて体温を下げようとする機能や、血糖値が上がったらインスリンを分泌して血糖値を下げる機能、などがあります。

なお、人に通常備わっているホメオスタシスですが、ホメオスタシスが効かず体調のバランスが崩れる場合は、タンパク質などの栄養が不足していると言われています。

■リスク・ホメオスタシス理論
カナダの交通心理学者ジェラルド=ワイルドが提唱した理論で、『安全に対するリスクを回避する手段や対策をとって安全性を高めても、人はその分だけ利益を求め、より大胆な行動をとる様になるので、安全に対するリスクの総量は一定に保たれる』という理論。 例えば、自動車の安全機能を高めても、その分だけ早く目的地に着こうとしてスピードを出してしまうので、交通事故の量は減らない。という。

これは自動車の例に限らず当てはまる理論で、他に例えば、腰痛を防ぐ安全ベルトを巻いたらその分だけ重いものを持ってしまうので、腰痛のリスクが減らない。などがあります。




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