脳内ホルモンの役割



生物学/栄養学

初回更新日:2020/5/11    

脳内ホルモンの役割をまとめます。

■セロトニン
心のバランスを整える作用があり、「安心のホルモン」とも呼ばれている。セロトニンが不足するとイライラ、暴力的になったり、うつ状態になりやすいと言われている。 睡眠を促すメラトニンを分泌するための原料としても使われている。

■オキシトシン
幸福な感情をもたらしたり心を癒す作用があり、「幸せホルモン」とも呼ばれている。大切な人とのスキンシップや会話などのコミュニケーションで分泌される。 セロトニンは心を安定させるので、心を±0の位置にする。オキシトシンはそれより更にプラスの方向にもっていくようなイメージでしょうか。

■ドーパミン
脳に快感をもたらす作用があり、「快感のホルモン」とも呼ばれている。嬉しいことや良いことが起きると分泌される。分泌されると、もっと嬉しいことや良いことをやろうとするので、 それが人間のやる気に繋がり、やる気と快感が相互に上昇していく。性的興奮を得る時もドーパミンが作用しています。

■エンドルフィン
脳内麻薬とも呼ばれるもので、苦痛をやわらげたり、快感をもたらす作用があります。ドーパミンとの違いは、エンドルフィンは直接的に強力に快感に作用するものに対して、 ドーパミンは、快感を得るためのやる気を引き起こす作用があります。例えば、マラソンをしてランナーズハイの状態がエンドルフィンが出ている状態で、勉強をして新しい知識を得て楽しいと思っている時がドーパミンが出ている状態なのかと思います。

■アドレナリン
脳を興奮状態にさせ、敵から身を守る為の行動がとれるような状態になります。感覚が研ぎ澄まされ、普段出ない様な力が出る。 「闘争か逃走のホルモン」とも呼ばれ、恐怖や怒りを感じた時や、緊張や興奮状態になった時に分泌される。

■インスリン
血液中の血糖値が高くなると、血糖値を下げるため分泌される。すい臓からインスリンを分泌する機能が低下すると、血糖値を下げる事ができず糖尿病が発生してしまう。 食べ過ぎの人はすい臓を酷使している状態なので、インスリンを分泌する機能が次第に低下して糖尿病が発生するリスクは高まるが、食べ過ぎでなくても何かしらの原因で インスリンを分泌する機能が低下すれば糖尿病になる場合もある。

■テストステロン
男性ホルモンの一種で、男性の特徴である筋肉や骨格の成長、性欲の維持向上、体毛の発毛などを促します。更に記憶力や集中力を向上させる役割も持っています。 なお男性の禿げの原因の一つにこのホルモンが影響していると言われています (ジヒドロテストステロンの分泌に影響している)

■メラトニン
体内時計を調整して睡眠を促す。




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