生命の起源



生物学/栄養学

公開日:2020/1/15 , 最終更新日:2023/5/6      

関連知識
 ・RNA
 ・好気性代謝
 ・ウィルス


■地球が誕生してから

約46億年前に地球が誕生し、その後約40億年前に海の中で生命が誕生しました。


■生命の起源

全ての生命の起源は共通であると考えられております。生物学上の生物の定義に、①代謝を行う。 ② 自己を複製して子孫を残すことができる。 等があります(哲学上の生物の定義は様々あるのかと思います)。 この自己を複製できる最も原始的なものがRNA(リボ核酸)なので、RNAが生まれたことが生命の始まりと考えられております。

生物は大きく3つのドメイン(真正細菌、古細菌、真核生物)に分けるという考え方があり、以下の様に表されます。 約25億年前にシアノバクテリアという光合成をおこなう生物が生まれ、大気に酸素が豊富に含まれるようになりました。 酸素は猛毒だったのですが、約20億年前に真核生物の細胞の中に好気性細菌を取り込むことでミトコンドリアが出来上がり、酸素をエネルギ―に変える事が可能になりました。これを好気性代謝といいます。 その後シアノバクテリアを取り込むことで葉緑体が出来上がり、植物が生まれました。ミトコンドリアと葉緑体はもともとは異なる生物だったので、それぞれに独自のDNAをもっています。

なおウィルスは細菌とは全く異なる生き物です。生物かどうか意見が分かれるところですが、どちらもRNAを起源としており、宿主の力を借りるとはいえ自己複製して増殖できるため、生物と考えて良いのではないかと個人的には思います。





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