生物の分類, 動物と植物の違い, 昆虫宇宙外来説



生物学/栄養学

公開日:2023/5/7      

関連知識
 ・生物の起源


■生物の分類

生物の分類は、界・門・綱・目・科・属・種に階層化して表現します。界は動物界と植物界の2界説や、原生生物などを加え、より細分化した8界説など様々あります。



以下は動物界の猫と人をそれぞれ分類した時の例になります。 種類はこれが全てではないのでご注意を。なお同じ種に分類される生物は、交配して子孫を残すことができます。 同じ属で異なる種の場合、交配して子どもを産むことはできる場合がありますが、生まれた子供は繁殖能力は有りません。例えば、トラとライオンは同じ属なので子ども(ライガー)を産む事ができますが、ライガーには繁殖能力は有りません。

<ネコとイヌの分類>
イヌはネコ目に属し、ネコ目の中でイヌ科とネコ科に分類されます。


<ヒトとサルの分類>
ヒト科に分類されるのはチンパンジーなどいますが、ヒト属に分類されるのは現在の人間しかいません。また人間以外のヒト科とテナガザル科をあわせて類人猿といいます。

■動物と植物の細胞の違い

植物の細胞のみ以下があります。

葉緑体:光合成をおこなう場所。ここでデンプンを作成し、デンプンをミトコンドリアでATPに変えることでエネルギーの自給自足を行うことができる。

液胞:液胞は老廃物を貯める場所。植物の年齢を増すごとに液胞は大きくなる。

細胞壁:その姿勢を保つために必要。動物は細胞壁がない代わりに、骨格で姿勢を保っている。




動物と植物どちらにも核というものがあり、その中にDNAがあります。 また、葉緑体とミトコンドリアはもともと真正細菌が取り込まれた物なので、固有のDNAを持っています。

■昆虫の宇宙外来説

昆虫は見た目、体の構造、成長過程がわれわれ脊椎動物とは大きく異なるので、宇宙由来の生物ではないかと考える人がいますが、その考えは支持されていません。 昆虫の他生物との相違点に目がいきがちですが、以下のとおり他生物と根本的に同じという事が分かります。

① 細胞の中にDNA、染色体、ミトコンドリアを持っている
② 酸素取り込み、ATPからエネルギーを生み出す仕組みを持っている
③ 脳を持っている


昆虫は約4億年前に誕生し、生物がミトコンドリアを獲得したのは約20億年前と考えられているので、 もし昆虫が約4億年前に宇宙から来たならば、ミトコンドリアを持っているのは理屈に合わない事になります。

昆虫だけではなく、生命の起源であるRNAそのものが宇宙から来たというならば、もしかしてあるのかもしれません。




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