心臓病の種類



生物学/栄養学

公開日:2023/3/9   

前提知識
心臓の構造


■心臓病の種類

心臓病とは、心臓に関する病気の総称で、その中に冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、不整脈、心筋症、心不全などがあります。

<冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)>

冠動脈疾患とは、心臓の筋肉に流れる冠動脈の疾患で、冠動脈の血流が悪くなる現象を「狭心症」、冠動脈の血流が止まる現象を「心筋梗塞」といいます。 これらの原因は、動脈硬化と血管の痙攣があります。心筋梗塞は胸の強烈な痛みを伴い、いずれ心臓が壊死しますので直ちに手術が必要となります。 心筋梗塞の前兆として狭心症が発症する場合がありますので、前兆(胸の圧迫感、痛いが数分で収まる)を感じた時点で病院に受診する必要があります。

<心臓弁膜症>

心臓弁膜症とは、心臓の心室と心房を繋ぐ弁と、心室から心臓の外への出口にある弁の異常で、 弁が完全に閉まらず血液が逆流する現象を「閉鎖不全症」、血液が出て行くときに弁が十分開かない現象を「狭窄症」といいます。

<不整脈>

不整脈とは、脈の打ち方や回数が不規則になる現象で、脈が極端に遅くなる現象を「徐脈性不整脈」、脈が極端に早くなる現象を「頻脈性不整脈」といいます。 頻脈性不整脈には「心房細動」や「心室細動」などがありますが、心室細動は全身に血液を送ることができなくなりますので、一刻も早い治療が必要です。 心室細動はAEDで治る場合もあります。心室細動の原因の一つに心筋梗塞があります。

<心筋症>

心筋症とは、心臓の筋肉の異常で、心臓の壁が厚くなる「肥大型心筋症」などがあります。心筋症も心室細動の原因になり得ます。

<心不全>

心不全とは、全身に血液を送るポンプ機能が何らかの要因によって低下する現象で、手足のむくみや息切れ、疲労感などの症状が現れます。 心不全の原因には、上記で挙げた冠動脈疾患、弁膜症、心筋症、不整脈などがあります。

■心臓病に至るフロー





関連記事一覧



生物学/栄養学