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■ライオンの子殺し
ライオンが子殺しは、群れのオスのリーダーが違うオスに代わったときに発生する。殺されるのは、前のオスのリーダーの子供。
これは子育て中のメスは発情期が来ないため、子供を殺してしまうことでメスの発情を促し、自分の子供を残すのに有利にするためである。
この様な現象はチンパンジーや人間にもみられる。
人間は発情期が年中であるため子育て中は交尾しない訳ではないが、それでも子育て中は性欲が減退するメスの個体もいるし、サルの時代の名残りがあるオスの個体もいると考えられる。
現代社会においては、子供を殺すメリットよりデメリットの方がはるかに上回る(社会的制裁を受ける)ことを理性的に判断しているため、子殺しをする人間は非常にまれである。
<ブルース効果>
ブルース効果とは1959年にブルースによって提唱された現象で、前のオスの子供を妊娠中のメスが新しいオスと接触し続けることで、妊娠を中断(流産)してしまう現象である。
これはメスの子殺しとも考えられるが、上記の様なオスの子殺しが頻繁に起こることによって、メスとしては結果的に自分の子供が殺されてしまうなら妊娠をやめた方のコストの方が低いから、
つまり、今のオスの相手の子供だけを育てたほうが生存率が高いからと考えられます。
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