非営利団体, NPOとの違い



経済・経営

公開日:2025/6/3    

■非営利団体とは

非営利団体とは、活動によって得た利益を構成員に分配しないことを原則とする団体です。 これは「儲けてはいけない」という意味ではなく、「儲けを分配してはいけない」ということを意味します。 そのため、事業で得た利益は構成員に分けるのではなく、団体の活動目的のために再投資されます。

なお、構成員に対して業務の対価として給料を支払うことは認められています。

■非営利団体の分類



■法人格

団体の規模が大きくなるにつれて、財産管理の明確化や社会的信用の向上を図るために、法人格を取得することが望ましくなります。 また、法人格を持つことで補助金や助成金の対象となりやすくなるといった利点もあります。 ただし、定款の作成や登記といった設立手続きに加え、税務申告などの義務も発生するため、団体の活動規模や目的に応じて慎重に検討することが重要です。

■NPO法人とは

NPO(Non-Profit Organization)とは、主に社会貢献活動を目的とする非営利団体のことです。 このうち、NPO法人は特定非営利活動法人とも呼ばれ、特定非営利活動促進法(NPO法)に基づいて設立された法人を指します。

社会貢献活動の内容には、保健・医療・福祉、社会教育、環境保全、まちづくりなどがあり、法律で定められた20の活動分野が対象とされています。

■NGOとは

NGO(Non-Governmental Organization)は「非政府組織」を意味し、主に国際協力や人道支援など国際的な活動を行う非営利団体を指します。 一方、NPOは主に国内での活動を中心とする団体であり、慣習的にNGOは海外での活動を重視する団体として区別されています。 ただし法的には「NGO法人」という法人格は存在せず、多くの場合、NGOはNPO法人や公益法人の枠組みの中に含まれています。




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