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■ 自分が生きる意味
自分は何のために生きるのか。その答えは「幸せになるため」である。アリストテレスも述べているように、幸福は他の何かの手段ではなく、それ自体が究極の目的だからである。
では、どのようなときに人は幸せを感じるのか。私にとってそれは、自分の人生が誰かの役に立っていると実感できるときである。
ではなぜ、人の役に立つことが幸福につながるのか。それは、人間が有限の存在であるからこそ、この世に何かを残し、自分の存在が形を変えて未来へと紡がれていくと感じられるからである。
この「自分の存在を残す」という願いは、人間が子孫を残そうとする本能にも通じるものであり、根源的な要求としてごく自然なことなのではないかと考える。
■ ワクワクする目標を立てる
人の役に立ちたいと願うならば、まず「どのような形で役に立ちたいのか」を見極めるために、具体的な目標を持つことが大切である。
ただし、その際に「それが直接的に人の役に立つかどうか」にこだわりすぎる必要はない。むしろ、自分が心からワクワクし、打ち込めることを選んで取り組むことが、結果的に最も人の役に立つ道につながる。
なぜなら、ワクワクは努力を持続させ、創意工夫を生み出し、周囲にも熱意を伝播させる力があるからだ。
歴史を振り返れば、多くの発明や芸術、学問の進歩も、最初は「人の役に立つため」ではなく「面白い」「もっと知りたい」という内発的な動機から始まっている。
したがって具体的な目標を立てるときは「役立つかどうか」よりも「自分がワクワクするかどうか」を基準とするのがよい。そしてその延長線上でこそ、自然に人の役に立つ成果が生まれていくのである。
さらに、目標を立てることにはもう一つ大切な意味がある。それは目標とは「未来の自分を変えるため」にあるのではなく、「今の自分を変えるため」にあるということだ。
したがってその目標が最終的に叶うかどうかは本質ではない。重要なのは、目標に向かって歩む過程によって今この瞬間の自分が確実に変わり続けるという点にある。
■ 目標を実現できないのには思い込みが存在する
目標を立てると、それが実現できないような壁にぶつかります。その壁の下には自分の思い込みが存在します。
その思い込みを取り除いてあげることが重要です。
■ フロー

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