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公開日:2020/5/8 , 最終更新日:2021/8/21
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■ユダヤ人とは
ユダヤ人はセム族を祖先とする民族で、ヘブライ語を主言語としておりヘブライ人ともいわれてました。ユダヤ教を宗教に持ちます。
人口は2020年現在では全世界で1400万人程となりますが、その大部分はイスラエルとアメリカに集中しております。
■歴史
BC500年までの出来事は旧約聖書に書かれている内容のため、どこまでが史実か定かではない所があります。
イスラエル(ユダヤ人)の祖であるアブラハムはメソポタミア地方のウルに生まれましたが、ウルは古くはシュメール人が住んでいた地域です。
私はアブラハムはシュメール人の血が流れていた可能性があるのかもしれないと思いました。アブラハムの次男であるイサク、イサクの息子であるヤコブの子孫らがユダヤ人となります。
また、アブラハムの長男のイシュマルの子孫らがアラブ人となります。

<イスラエル十支族>
古代イスラエル王国がBC700年代に南北に分裂した後、北側のユダヤ人はアッシリアに連れ去られました。その時に多くのユダヤ人が逃げ出し、行方の分からなくなった人々を「失われた十支族」といいます。
その際に日本に渡ってきた支族がいるといわれており、日ユ同祖論の根拠になっております。興味深い説ではありますが、真偽のほどは定かではありません。
<セファルディム、ミズラヒム、アシュケナージ>
ユダヤ人には大きく分けて3つの民族が存在します。セファルディムはアラブ・アフリカ・アジアに住んでいた子孫で、このうち中東・アフリカ系をミズラヒムといいます。
アシュケナージは7世紀~10世紀にカスピ海の北側にあったハザール帝国の民族が多くユダヤ教に改宗した子孫で、それ以外にも後にユダヤ教に改宗した人々のことをアシュケナージといいます。
現在はアシュケナジー系がユダヤ人の9割を占めるといわれております。
<ユダヤ人は優秀な人材が多いと言われている>
ユダヤ人は世界の人口比0.02%しかいないにもかかわらず、ノーベル賞受賞者は全体の20%を占める。また、古くは金融、不動産業、現在では名だたるIT企業の創始者が
ユダヤ系の人物となっている。この理由は諸説あるが、多くは以下のようなユダヤ人の歴史に由来しています。なおノーベル賞受賞者のほとんどがアシュケナジー系となります。
・ キリスト教で禁止されていた金融業(人から利子を取る行為)をユダヤ人が担っていた
・ 紛争や迫害という、奪われる歴史を経験してきたことから、学習が重要(自分の知識は奪われない)という考えが根付いている
<ユダヤ系の資本家、金融機関>
・ ロスチャイルド家
・ ゴールドマンサックス
・ モルガンスタンレー
・ ジョージ・ソロス
・ FRB(連邦準備理事会)もユダヤ系の銀行が株主です
■中東問題
キリストを殺害したのがユダヤ人であったこと等の理由から、ユダヤ人はキリスト教からは非常に憎まれていました。次第に宗教の違いという理由だけではなく人種としての違いを理由にユダヤ人を迫害するという事がヨーロッパで起きました。
その最たるものがヒトラーでした。そのためユダヤ人は約束の地であるカナンに戻るという機運(シオニズム:シオンとは聖書に出てくる丘の事で、モリヤ山と言われている。カナンもモリヤ山のこと)が高まり、1940年代には続々とパレスチナに戻り1948年に米英の後ろ盾でイスラエルを建国しました。
しかしその地域にはパレスチナ人が住んでいたため、ユダヤ人がパレスチナ人を追い出す形となり、大量のパレスチナ人の難民がうまれました。ガザ地区とヨルダン川西岸地区がかろうじてパレスチナ自治区として残っていますが、現在もその地を巡る戦いは続いております。
この問題を中東問題といいます。中東には他にも様々な問題を抱えておりますが、中東問題といえば一般的にはこの問題を指します。

なお、この問題の原因となったのはイギリスの三枚舌外交であると言われています。
・フサイン-マクマホン協定(イギリス-アラブ人 , 1915年)
・サイクス・ピコ協定(イギリス-フランス-ロシア , 1916年)
・バルフォア宣言(イギリス-ユダヤ人 , 1917年)
<ユダヤ人とグローバリズム>
ユダヤ人はその歴史から、一つの土地に根付くという事が無かったため、国家という概念を重要視しない傾向があるといわれております。そのため今のグローバリズムの考えを推し進めているのがユダヤ人となります。
イスラエルという国家が成立した現在、グローバリズムからナショナリズムへ思想が変われば、今の世界情勢が大きく変わる可能性があります。
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