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■野球狂の詩
<本の情報>
・ 出版社:講談社
・ 作者:水島新司
・ 連載期間:1972年 - 1977年
・ 巻数:全17巻
<あらすじ>
セ・リーグの弱小球団「東京メッツ」を舞台に、野球に魂を捧げた者たちの悲喜こもごもを描いた人間ドラマ。
当初は一話完結のオムニバス形式で始まりましたが、週刊連載化に伴い始まった「水原勇気編」からは、球界初の女性投手・水原勇気を軸とした物語へと変化した。
水原は岩田鉄五郎との特訓の末にドリームボールを完成させるが、あえて実戦では投げず、その存在をひた隠しにする。
チームメイトからさえも疑いの目を向けられながら、彼女は「ここぞ」という真の勝負の時を待ち続ける。
そしてついにその時が訪れる。相手は最初のドリームボールの開発パートナーだった武藤兵吉。広島東洋カープへ移籍後、引退を間近に控え、ただ一度の対決に己の野球人生を懸けた武藤に対し、水原はついに魔球を解禁する。
ホップしたかと思えばフォークのように鋭く沈み、さらにスクリュー回転で揺れながら落ちる変幻自在の軌道。しかし執念に燃える武藤は見事にこれを捉え、サヨナラ本塁打を放って現役生活に終止符を打った。
「ドリームボールを打たれたら引退する」と公言していた水原。そのため岩田鉄五郎は水原はもういないと思っていたが、練習場に水原はいたのである。
「引退を賭けて投げるのはプロとして当然の覚悟であり、負けたからといって辞める理由にはならない」と言い放つ。
敗北を経てもなお、一人の「野球狂」として野球を愛し抜くことを改めて宣言する水原勇気。そのさわやかな姿と共に物語は幕を閉じる。

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