① 原発がないと電力が足りなくなる、または電力代が高くなる。ということはない。
2012年時点で原発54基のうち3基しか稼働していないが電力は足りている(2021年現在では9基の原発が稼働しており、全て西日本に集中している。関東圏内においては原発無しでも電力は足りている)。
また、仮に稼働中の原発が緊急停止したとしても、原子力発電と同等の出力を持つ火力によるバックアップ電源が確保されているので、電力が足りなくなることはない。
② 核兵器を持つためには原発が必要。ということはない。
核兵器の原料となるプルトニウムは、ウランを核分裂させる過程で生成(詳細はこちらで説明)されており、すでに十分な原料はある。さらにプルトニウムの純度を高めるためには高速増殖炉(常陽)が1基と再処理工場あればよい。
③ 原発は二酸化炭素をださない。ということはない。
核燃料の原料であるウランはウラン鉱山から採掘される。その際に使う重機は石油で動いている。また、ウラン鉱石から燃料として使える状態にするには、精錬、転換、濃縮、再転換、成型加工などの工程を経てようやく燃料になるが、それらの工程は燃料を必要とする。
また燃料の輸送も、原発を建設するのも、放射性廃棄物を処理、管理するのも全て石油が必要である。