① ニューロンは確かに一度に一つの反応を示すことが出来ないが、通常の意識下で反応するニューロン系から完全に独立したニューロン系が無いとは限らない。
もしそのようなニューロンが存在したら、それは無意識と言ってもいいのではないか。
② 錯視、錯覚、意思の捏造、行動の矛盾など、人間の不合理な側面を挙げることによって心に深みが無いことの証明を試みているが、
それは単に脳に入力される情報の不完全さを表しているに過ぎず、脳への入力情報に無限のパターンが存在するために、一見矛盾した行動や意志が表れているかのように見えているだけである。
しかし上記の関数の形自体は、その人によって固有のものが存在する筈である。それを内在する自我、深層心理などと表現しても良いのではないか。
もちろん関数の形(心)は、その人の知識や経験、更には遺伝子によって形づけられる筈である。