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伊坂幸太郎さんの著書はそれぞれの本がところどころリンクしており、同じ人物や場所が複数の本に登場します。これは伊坂幸太郎さんの愛読者なら半ば常識となっており、そういったまとめサイトもありますが、
私が別の視点で注目した本の傾向についてまとめます。(一度にはまとめきれませんので、少しずつ更新していきます)
■動物や昆虫の生態
よく登場人物に昆虫の生態について語らせ、何かの例えとすることがあります。
<PK>
蟻が、残したフェロモンの強さから、いずれ餌と巣の最短距離を進むようになるという事を、過去と現在の繋がりが出来る様に例えています。
<シーソーモンスター>
人には天敵がいるということを、「ネズミにとっての猫、カイガラムシにとってのアカホシテントウムシ」と例えている。
■浮気をする夫や妻
よく浮気をした経験を持つ夫や妻が登場します。
<PK>
大臣の父親である作家は、浮気した経験をもっている。またその妻も浮気をしたことがあると言っている。
<クジラアタマの王様>
池野内議員にはたくさんの愛人がいる。
■得体のしれない強い圧力
主人公にとって、得体のしれない抵抗のできない外部からの強い圧力がかかり、主人公の人生を変えさせられることがよくあります。
<PK>
大臣の父親である作家は、外部からの得体のしれない強い圧力により原稿の改変を迫られます。またサッカー選手の小津はPKを外すように迫られます。
<クジラアタマの王様>
池野内議員が秘密裏に新型インフルエンザに対するワクチンと治療薬の開発を推し進めていたが、それを妨害しようとする政治家の存在。
<シーソーモンスター>
未来の世界でAIが情報を操作して、人間を管理している。主人公はこのAIを止めようとするが、AIには敵わなかった。
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