古事記とは
目次
登場人物, 神の系図
鬼畜エピソード
三種の神器, 神代三剣
高天原の場所
古事記の類似点
神勅
 上つ巻
・ 別天つ神と神代七代
・ 伊邪那岐神と伊邪那美神
・ 天照大御神と須佐之男命
・ 大国主神の国造り
・ 建御雷神の葦原中国の平定
・ 瓊瓊杵尊の天孫降臨
・ 火遠理命, 鸕葺草葺不合尊
 中つ巻
・ 神武天皇の東征
・ 綏靖天皇~開花天皇
・ 崇神天皇, 垂仁天皇
・ 景行天皇, 倭建命
・ 成務天皇, 仲哀天皇
・ 応神天皇, 天之日矛
 下つ巻
・ 仁徳天皇, 履中天皇
・ 反正天皇, 允恭天皇
・ 安康天皇, 雄略天皇
・ 清寧天皇,顕宗天皇,推古天皇まで
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関連知識
・登場人物, 神の系図
・前の話:景行天皇, 倭建命
・次の話:応神天皇, 天之日矛
■成務天皇
成務天皇は近江国の志賀の高穴穂宮で天下を治めました、建内宿禰を大臣として、大国、小国の国造(くにのみやつこ)を定め、国々の境界と大県、小県の県主を定めました。
■仲哀天皇
帯中日子天皇(たらしなかつひこのすめらみこと=仲哀天皇)は穴門の豊浦宮と、筑紫の香椎宮で天下を治めました。皇后である息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)との間に産まれた子供は手に弓を射る時にまく鞆のような印があったため、
大鞆和気命(おおともわけのみこと)と名付けました(=応神天皇)。そしてその聖なる印によって、胎内にいる時から国を治めていたという事がわかるのでした。
<仲哀天皇の崩御と神託>
息長帯比売命は当時神懸り(占い)をしており、天皇は琴を弾き、建内宿禰は祭場に降り神託を求めました。その時皇后に憑いた神が「西の彼方に金銀などの宝がある国があるので、その国を授けよう」と言いました。
しかし天皇は「高い場所に登っても国は見えず、大海があるばかりである」と言って、これを偽りだと思い琴を弾くのをやめてしまいました。すると神がひどく怒って、「もはやこの国はあなたが治めるべきではない」と言いました。
建内宿禰は天皇にそのまま琴を弾くことを申して、天皇はゆっくりと事を弾きました。しかしそれから間もなく琴の音が聞こえなくなり、火を照らしてみると天皇はもう崩御しておりました。
このことに驚き恐れて、天皇を殯宮(もがりのみや)に安置して、穢れを祓う儀式を行いました。そして再び建内宿禰が神託を求め、「皇后の胎内にいる御子はどちらの子でしょうか」と尋ねると、大神が「男子である」と応えました。
次に、「今教え諭される大神様はどなたでしょうか」と尋ねると、「これは天照大御神の御心であり、我は住吉の底筒男、中筒男、上筒男の三大神である。今まさに西方の国を求めようと天皇が思うならば、神々を奉り、
我が住吉の神の御霊を船上に鎮座させて海を渡るがよい」と言いました。
<神功皇后の新羅親征, 応神天皇の聖誕>
そこで大神の教えのとおりに海を渡ると海の魚が大小となく全て一緒に御船を背負って渡り、強い追い風が吹き起り、御船は波に乗って走りました。そして新羅国に到着し、もはや国土の半ばまでに来ました。
新羅の国王は恐れはばかり「今から新羅は天皇のお馬の飼育係となり、天皇にお仕えいたします」と言い、新羅国を御馬飼と定め、百済国を海の屯家(みやけ)と定めました。そして皇后は杖を新羅の城門に突き立て
住吉の大神の御魂を祭り鎮めて、海を渡り帰還しました。
新羅征伐に関わる政務がまだ完了しないうちに、皇后は出産の臨月となりました。そこで石を腰に付けて出産を引き延ばし、新羅から筑紫国に戻ると御子は生まれました。その地を宇美(うみ)といい、腰に付けた石は筑紫国の伊斗村にあります。
また筑紫の玉島里の河のあたりで食事をした際に、糸を使って飯粒を餌として河の鮎を釣りました。これに因んで四月の上旬に女たちが糸を使って飯粒を餌として鮎を釣ることが今でも続いています。
<香坂王・忍熊王の反逆>
こうして息長帯姫命(=神功皇后)は筑紫から倭に帰る時に、人の心に疑いを持ち、棺を載せた船を仕立て「御子はもう崩御した」との噂をたてました。香坂王(かごさかのみこ)と弟の忍熊王(おしくまのみこ)がこの噂を聞いて、
皇后を打とうと思い事の成否を祈る誓約狩りをしました。そこで香坂王が櫟の木に登り座って見ていると、大きな猪が走ってきてその櫟の木を倒し、香坂王に噛みつき殺しました。
忍熊王は兄の死が誓約の凶であるにもかかわらず、恐れずに軍を起こし、その空船を攻めようとしました。そこで皇后はその船から軍勢を降ろして上陸して合戦しました。
皇后側の将軍である建振熊命は計略をめぐらして「息長帯姫命が崩御したので、もう戦う事は無い」といって弓の弦を切って偽りの幸福をしました。すると忍熊王は騙されて自分たちも弓の弦を外し武器をしまいました。
その時、皇后軍は頭髪の中に隠していた予備の弦を取り出し、張り直して追撃しました。忍熊軍は逢坂山まで退き、そこで反撃しましたが、皇后軍が攻め破り、ついに琵琶湖畔の沙々那美で敗北しました。
そして忍熊王は将軍の伊佐比宿禰とともに、湖に身を投げて一緒に死にました。
それから建内宿禰は、太子(応神天皇)をお連れし、禊しようとして近江と若狭の国を次々と巡った時に、越前の敦賀に仮宮をつくり太子を迎えました。
するとその地にいる伊奢沙和気大神命(いざわさけのおおかみのみこと)が太子の夢に現れて、自分の名前を太子の名前と取り替えたいと言いました。
太子は祝いの言葉を述べて承諾すると、その神はたくさんの魚を献上しました。そしてその神を称えて御食大神(みけのおおかみ)と申し上げ、今もって気比大神(けひのおおかみ)といいます。
そして太子が敦賀から都に戻った時に母君の息長帯姫命は祝いの酒を太子に差し上げ歌を歌い、建内宿禰が太子に代わって歌を歌って返しました。
古事記とは
目次
登場人物, 神の系図
鬼畜エピソード
三種の神器, 神代三剣
高天原の場所
古事記の類似点
神勅
 上つ巻
・ 別天つ神と神代七代
・ 伊邪那岐神と伊邪那美神
・ 天照大御神と須佐之男命
・ 大国主神の国造り
・ 建御雷神の葦原中国の平定
・ 瓊瓊杵尊の天孫降臨
・ 火遠理命, 鸕葺草葺不合尊
 中つ巻
・ 神武天皇の東征
・ 綏靖天皇~開花天皇
・ 崇神天皇, 垂仁天皇
・ 景行天皇, 倭建命
・ 成務天皇, 仲哀天皇
・ 応神天皇, 天之日矛
 下つ巻
・ 仁徳天皇, 履中天皇
・ 反正天皇, 允恭天皇
・ 安康天皇, 雄略天皇
・ 清寧天皇,顕宗天皇,推古天皇まで
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