他の神話との類似点 (古事記)



古事記

公開日:2025/3/7     

古事記の他の神話との類似点をまとめます。

■バナナ型神話

瓊瓊杵尊に嫁がせようとしたのはサクヤヒメとイワナガヒメの二人の姉妹であったが、イワナガヒメは容姿が醜かったため帰されてしまった。しかし実はイワナガヒメは岩の様に長く栄える神で、帰してしまったために瓊瓊杵尊の以降は人類に寿命というものができてしまう。

これはバナナ型神話と言って、東南アジアやニューギニアに多くみられる、死にまつわる神話である。内容は、神が人間に対してバナナと石を提示し、どちらか一つを選ぶように命じる。人間は食べられない石よりバナナを選ぶが、実は石は不老不死の象徴で、バナナを選んだことでバナナの様に腐りやすい体になって、人間が死ぬようになった。

これは東南アジアなど南方の地域の人種と交流があり文化の影響を受けた可能性があることを示しています。




関連記事一覧



古事記