古事記とは
目次
登場人物, 神の系図
鬼畜エピソード
三種の神器, 神代三剣
高天原の場所
古事記の類似点
神勅
 上つ巻
・ 別天つ神と神代七代
・ 伊邪那岐神と伊邪那美神
・ 天照大御神と須佐之男命
・ 大国主神の国造り
・ 建御雷神の葦原中国の平定
・ 瓊瓊杵尊の天孫降臨
・ 火遠理命, 鸕葺草葺不合尊
 中つ巻
・ 神武天皇の東征
・ 綏靖天皇~開花天皇
・ 崇神天皇, 垂仁天皇
・ 景行天皇, 倭建命
・ 成務天皇, 仲哀天皇
・ 応神天皇, 天之日矛
 下つ巻
・ 仁徳天皇, 履中天皇
・ 反正天皇, 允恭天皇
・ 安康天皇, 雄略天皇
・ 清寧天皇,顕宗天皇,推古天皇まで
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関連知識
・登場人物, 神の系図
・前の話:大国主神の国造り
・次の話:瓊瓊杵尊の天孫降臨
■天之菩卑能命の派遣
天照大御神が「葦原中国は天忍穗耳命(あめのおしほみのみこと)が治める国である」といい、天忍穗耳命を葦原中国に降ろしました。天忍穗耳命は天の浮橋に立ち「豊葦原の千秋の長五百秋の水穂の国はとてもざわついている」と言い、
天に戻って天照大御神に事情を説明しました。そこで誰を派遣して平定するのが良いかを思金神と全ての神で相談した結果、天之菩卑能命(あめのほひのみこと)を遣わせたが、大国主神にへつらい三年たっても報告してくる事はありませんでした。
■天若日子の派遣, 反逆
その為、次に誰を派遣するのが良いかを思金神と全ての神で相談した結果、天若日子(あめわかひこ)を派遣したが、天若日子は大国主神の娘の下照比売と結婚し、更にその国を自分のものにしようとして八年になるまで報告しませんでした。
そこでまた、天照大御神と高御産巣日神はまた多くの神々と相談し、雉の鳴女に対して「天若日子に何故八年もたっても報告しないのかを問いただしてこい」と言いました。
雉の鳴女は天から降り、天若日子の家の門に止まって天つ神の言うとおりに伝えたところ、天の左具売という女が天若日子に対して「この鳥は鳴き声がまがまがしいため、射殺しなさい」と進言した途端、天若日子は天の波士弓(はじゆみ)と天の加久矢(かぐや)で雉の鳴女を殺しました。
するとその矢は雉の旨を突き通して天の安河の河原にいる天照大御神と高御産巣日神のところに飛んでいきました。高御産巣日神はこれをみて「この矢は天若日子に授けた矢である。もし天若日子が悪神を射た矢であるならば天若日子に命中することなかれ。もし謀反のことがあってのことならば天若日子はこの矢による禍いあれ」
と言い、その矢を突き返したところ、天若日子が寝ていたみぞおちに命中して死にました。そして天若日子の妻の下照比売の泣き叫ぶ声が風と共鳴して点に届き、これを天若日子の妻子と父親の天津国玉神が聞き、叫び泣き悲しみました。
■建御雷神の平定, 大国主の国譲り
天若日子の派遣もうまくいかなかったので、次は誰を遣わせば良いだろうかと聞いたところ、思金神と神々は「天尾羽張神(あめのおははりのかみ)かその子供の建御雷神(たけみかづちのかみ)が良いでしょう」と言いました。
そこで天迦久神(あめのかくのかみ)を遣わして天尾羽張神に問うたところ、建御雷神が良いと天尾羽張神は言いました。そこで天照大御神は天鳥船神を付き添わせ建御雷神を葦原中国に遣わせました。
建御雷神は大国主に対し、「葦原中国はもともと我が子孫の統治すべき国であると委任したが、そなたの気持ちを聞きたい」と言ったところ、大国主は「我が子の八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)が返事します。しかし猟をしに美保の岬に行っています」と言いました。
そこで建御雷神は鳥船神を遣わして、事代主神を呼び寄せ問うたところ、「恐れ多いことです。この国は天つ神の御子孫に献上します」と言いました。
しかし大国主のもう一人の子の建御名方神(たけみなかたのかみ)が千人力で引くほどの岩を手先で持ち上げたままやってきて、「我が国に来てひそひそと物を言っているのは誰だ。さあ力競べをしよう」と言いました。
そこで建御雷神は手を握るやいなや、手を氷柱と剣の刃に変えました。建御名方神はこれに恐れをなして後ずさりし、次は建御雷神が建御名方神を引き寄せるとあたかも若い葦を取るように掴んで投げ飛ばしたので、建御名方神は逃げ去りました。
そこで追いかけて行って信濃国の諏訪の湖に攻め込み殺そうとした時に、建御名方神は「どうか私を殺さないでください。葦原中国は天つ神の御子孫の仰せのとおりに献上します」と言いました。
建御雷神は出雲国に戻って、「そなたの子供は天つ神の言うとおりに従うと言った、そなたの心はどうか」と問いました。
大国主は「子供の言ったとおり私も従い、葦原中国は献上いたします。ただ私の住処については、天上で統治している宮殿のように、大地の岩盤に柱を太くたてて天空に千木を高々と上げてお作りください。そうしたら私はそこに身を隠しておきます」と言いました。
こうして、出雲の多芸志(たぎし)の小浜に大国主のための宮殿を作り、建御雷神は天に帰って葦原中国を平定したことを報告しました。
古事記とは
目次
登場人物, 神の系図
鬼畜エピソード
三種の神器, 神代三剣
高天原の場所
古事記の類似点
神勅
 上つ巻
・ 別天つ神と神代七代
・ 伊邪那岐神と伊邪那美神
・ 天照大御神と須佐之男命
・ 大国主神の国造り
・ 建御雷神の葦原中国の平定
・ 瓊瓊杵尊の天孫降臨
・ 火遠理命, 鸕葺草葺不合尊
 中つ巻
・ 神武天皇の東征
・ 綏靖天皇~開花天皇
・ 崇神天皇, 垂仁天皇
・ 景行天皇, 倭建命
・ 成務天皇, 仲哀天皇
・ 応神天皇, 天之日矛
 下つ巻
・ 仁徳天皇, 履中天皇
・ 反正天皇, 允恭天皇
・ 安康天皇, 雄略天皇
・ 清寧天皇,顕宗天皇,推古天皇まで
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