イギリスの歴史



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公開日:2021/12/31    

■現在のイギリスの正式名称
イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」といいます。 以下地図の様に、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという地域の事を合わせて指しております。これらはもともとは異なる国でしたが、イングランドが併合しました。 イングランド、ウェールズ、スコットランドがある島がグレートブリテン(ブリテン島)であるため、「グレートブリテンと北アイルランド」の「連合王国」という意味です。「グレートブリテン」と「北アイルランド連合王国」という意味ではありません。 またイギリス=イングランドでもなく、イギリス人の事はBritishといいます。

イギリスの国旗は、イングランドと、ウェールズ、北アイルランドを合わせたもので、ユニオンジャックと呼ばれます。ウェールズの国旗が含まれていないのは、 ウェールズは古くからイングランドに加わっていたため、イングランドと同一と考えられているからです。



<サッカー、ラグビー事情>
歴史的背景より、サッカーワールドカップはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4チームが存在し、イギリスとしての統一チームは存在しません。 そのため、1か国1チームの出場がルールとなっているオリンピックでは、男子サッカーはイギリスとしては出場しておりません。

ラグビーワールドカップはイングランド、ウェールズ、スコットランド、加えて北アイルランドとアイルランドが統一されたチームが存在します。 オリンピックの際はイギリスチームが作られますが、北アイルランドは含まれていません。

■イギリスの歴史の流れ
大きな流れを記載します。





<英語のルーツ>
イギリスやアメリカ等の英語圏白人をアングロ・サクソン人と呼びますが、そのルーツは5世紀頃に現在のドイツ北岸のアルゲルン半島付近からブリテン島に侵入してきた、 ゲルマン人の一種であるアングル人、ジュート人、サクソン人にあります。Englishは「アングル」からきており、ゲルマン語に属する言語ですが、 ベルガエ人の持つローマ文明の影響でラテン語、フランス人の王朝の影響でフランス語、ルネサンス期にラテン語とギリシャ語の影響を大きく受けております。

今では英語に占めるそれら言語の割合は、
ラテン語:3割 , フランス語:2割 , ゲルマン語:1割 , ギリシャ語:1割弱 , その他 となっております。



言語に関する詳細説明はこちら

<アイルランドとの摩擦>
国家を統一したいイギリスと、独立したいアイルランドの間で様々な問題が起きています。イギリスは「アイルランド問題」といい、アイルランドは「イギリス問題」といいます。 イギリスはプロテスタントが占めているのに対して、アイルランドはカトリックが多いという、宗教的な問題もあります。 特に北アイルランドでは、多数派のプロテスタントと少数派のカトリックの間での激しい争いが起こるなど、現在でも解決したとは言えない状態になっています。




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