古史古伝



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公開日:2021/8/19     

■古史古伝とは
古史古伝とは、学問的に正しいとされる史料と比べて著しく歴史内容が異なり、学問的には偽書であると考えられている資料のことです。 しかし古史古伝の中にも、ある種の真実が含まれているのではないかと個人的には思います。

<古典>
・先代旧事本紀
620年に聖徳太子が推古天皇の命を受け編纂したものとされるが、古事記、日本書紀などからの引用があるため、成立は少なくても807年以降、平安初期と考えられている。 全10巻、神代から推古(すいこ)天皇に至る歴史を記しており、また「天孫本紀」には物部氏の系譜が詳細に記されている事などから物部氏が作成にかかわったと推定される。

<古伝四書>
・ウエフツミ(上記)
1837年に豊後国(現在の大分県)で発見。神代から神武天皇までの歴史が豊国文字という神代文字で書かれており、神代以前にウガヤフキアエズ王朝があったことを示しており、 神武天皇はウガヤフキアエズ王朝の第73代であるという。

なお、ウエフツミで使われている豊国文字がサンカ(本州の産地に住んでいたとされる放浪民の集団)文字と似ていることなどから、サンカ伝承を盗作したとの指摘もある。

・ホツマツタエ(秀真伝)
神代文字の一つとされる「ヲシテ」が使われており、全40アヤ(章)からなる。1992年に滋賀県高島市安曇川町の日吉神社からみつかった(和仁估安聡本:やすとし本)。 これは1775年に写本された物とされており、それより古い時代に存在したという証拠は見つかっていない。その他にも宇和島市などでも見つかっているが、写本された時期は1900年頃と"やすとし本"より新しい。

古事記、日本書紀の原書であると考える説もある。アメツチ(天地開闢)から、カミヨ(神代)、カンヤマトイハワレヒコ(神武天皇)を経てヲシロワケ(景行天皇)までを記述している。

・ミカサフミ(三笠山紀)
ホツマツタエと同様、神代文字「ヲシテ」を使用。

・カタカムナのウタヒ
1949年に発見。実在不明の神社「カタカムナ神社」をご神体とし、縄文以前に栄えた高度文明の存在を記したもの。この文明を示す遺物はこの文献以外は見つかっていない。

<古史四書>
・九鬼神伝精史
出雲王朝を正統とし、高天原は出雲にあり、スサノオノミコトの系譜に現在の天皇がつながるとされている。

・竹内太古史
宇宙創成から神々がUFOにのって地球降臨したなどが記されている。信憑性の低い文書と考えられます。

・富士高天原朝史
・物部秘史

■神代文字とは
神代文字(じんだいもじ、かみよもじ)とは、漢字以前の古代日本で使用されたとされる文字の総称です。上記の説明であった神代文字は、全て共通の文字ではなく、地域ごとに異なります。 なお、対馬の占部阿比留家に伝えられたとされる、神代文字の一種である阿比留文字はハングルに似ており、ハングルを模したあるいはハングルの起源となったと考えられています。




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