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■本、著者の情報
<作者>水野 敬也
<発行日>2011年5月
<出版社>(株) 飛鳥新社
■感想
伝えたいであろう内容の割にボリュームが多い一冊である。ただし、ガネーシャと僕の、本質的ではない会話部分はすらすら流して読めるため、ボリュームの割には早く読み切れる内容となっている。
また伝えたい内容も、よくある自己啓発本に書いてある内容と大きく変わらない。
自分が大きく違和感を持ったのは、「どんな職業なりたいか」を考えるより、「自分がどんな状態でいたいか、どうすれば幸せであると感じることができるか」を考えることの方が先ではないか、という事である。
仕事を間違えたらそれこそ一生を棒に振ると言うが、職業はあくまでもなりたい自分を実現する為の手段であるので、自分が望む姿がないまま「なりたい職業」を探しても見つかるはずがないのではないかと思う。
■ガネーシャの課題
① 靴を磨く
自分が会社行くときも、営業で外回りする時も、靴はずっと支えてくれている、そういう自分を支えてくれてるものを大事にできない人は成功しない。
② コンビニでお釣りを募金する
偉大な仕事をする人は本当に世の中を良くしたいと思っている。だからその分大きなお金が流れてくる。またお金だけではなく、人から愛されたり、幸せで満たされたり、いろんなものが流れてくる。
③ 食事を腹八分におさえる
食べたいと思っても必ず腹八分で抑える。そうやって自分をコントロールすることが楽しめる様になったら生活が変わってくる。
④ 人が欲しがっているものを先取りする
ビジネスの得意な人は人の欲を満たすことが得意な人。人にはどんな欲があって、何を望んでいるか、そのことを見抜ける人、世の中の人たちが何を求めているかがわかる人は事業を始めてもうまくいく。
上司の欲が分かっている人はそれだけ早く出世する。
⑤ 会った人を笑わせる
笑わせるという事は「空気を作る」ということ。場の空気が沈んでいたり暗かったりしても、その空気を変えられるだけの力が笑いにはある。
いい空気の中で仕事したら、いいアイデアも生まれるし、やる気も出てくる。人に対して優しくなれる。それくらい空気というのは大事で、笑いは大事。
⑥ トイレ掃除をする
トイレ掃除は一番汚いところを掃除するということ。そういうのは誰もやりたくない、しかし、人がやりたがらないことをやるからこそ、それが一番喜ばれる。
一番人に頼みたいことだから、そこに価値が生まれる。
⑦ まっすぐ帰宅する
会社が終わったら自由だから遊んでいいという訳じゃない。むしろ逆で、会社が終わった後の自由な時間は、自分がこれから成功していくために「自由に使える一番大切な時間」
⑧ その日頑張れた自分をほめる
毎日寝る前に、自分がその日頑張れたことを思い出して褒める。そうやって頑張ったり成長することが楽しいと自分に教える。
⑨ 一日何かをやめてみる
パンパンに入った器から何かを外に出す。そしたら空いた場所に新しい何かが勝手に入ってくる。例えば自分の周りで会社を辞めた人も意外にしっかり生きている。それは会社を辞めることで空いた器に何か新しい仕事が入っているから。
⑩ 決めたことを続けるための環境を作る
本気で変わろうと思ったら、意識を変えようとしたらいけない。意識じゃなくて具体的な何かを変えないといけない。
⑪ 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
意識や内面を変えることは難しい。しかし外見は変えられる。
⑫ 自分が一番得意なことを人に聞く
自分の仕事が価値を生んでいるかを決めるのはお客さん、つまり自分以外の誰か。
⑬ 自分の苦手なことを人に聞く
この世界に闇が無ければ光も存在しないように、短所と長所も自分の持っている同じ性質の表と裏になっている。例えば一人の作業が好きな人は、人と会うと疲れやすかったり、
逆に人と会うのが好きな人は一人の作業に深く集中することができなかったりする。
⑭ 夢を楽しく想像する
誰に言われるでもなく、勝手に想像してワクワクしてしまう様なのが夢である。考え始めたら楽しくて止まらないようになるのが夢である。
⑮ 運が良いと口に出して言う
自分にとって嬉しくないことが起きても、先ず嘘でもいいから「運が良い」と思うこと。口に出して言う位の勢いがあってもいい。そしたら脳みそが勝手に運がいいことを探し始める。
自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考えだす。そうやって自然の法則を学んでいく。
⑯ ただで貰う
どんな小さいことでも、安いもんでも、とりあえず何でもいいからただで貰ってみる。それを意識してたら自分のコミュニケーションが変わってくる。いい方とか仕草一つとっても気を遣うようになる
⑰ 明日の準備をする
一流の人間はどんな状況でも常に結果を出すから一流である。常に結果を出すには、普通に考えられているよりずっと綿密な準備が必要。
⑱ 身近にいる一番大切な人を喜ばせる
人間は不思議な生き物で、自分にとってどうでもいい人には気を遣うくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大切な人をぞんざいに扱ってしまう。
⑲ 誰か一人のいいところを見つけて褒める
成功したいなら絶対誰かの助けを貰わないと無理である。その事をわかってたら、人のいいところを見つけて褒めるのは呼吸レベルでやること。二酸化炭素吐くのと同じくらいナチュラルに誉め言葉を使うこと
⑳ 人の長所を盗む
真似をするのはお客さんを喜ばせるためである。人を喜ばせるという目的に照準があったら、人のまねをすることに恥ずかしさなんか感じない。
早く成長して、早く技術覚えて、もっと多くの人を喜ばせたいという思い、それが何より大切である。
㉑ 求人情報誌を見る
自分の「これだ!」と思える仕事を見つけるまで、他のものをかなぐり捨ててでも探し続けなければならない。収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なことを言っている場合ではない。
仕事を間違えたらそれこそ一生棒に振ることになる。
㉒ お参りに行く
成功したいと心から思っている人は何でもやってみる。少しでも可能性があることをやったら何でも実行してみる。つまり「バカバカしい」とか「意味がない」とか言ってやらずじまいな人は、
結局そこまでして成功したくないという事である。
㉓ 人気店に入り、人気の理由を観察する
人気店は優れたサービスを学ぶ場所でもある。その店がどんなことをしてお客さんを喜ばせようとしているか観察せよ
㉔ プレゼントをして喜ばせる
お客さんが一番喜ぶのは「期待以上だった時」である。お客さんは「大体これくらいの事してくれるのだろうな」って無意識のうちに予想している。
それで、その予想を超えてやる。そしたらそのお客さんはとても喜んでまた来てくれる。
㉕ やらずに後悔している事を今日から始める
やりたいことをやって後悔しない様な人生を送った方が幸せになれるとみんな知っている。でもできないのは、収入、世間体、不安などがあるから。
㉖ サービスとして夢を語る
たくさんの人が聞きたい夢というのは、世の中がそれを実現することを望んでいるという事。ならばその夢は叶えるのはとても簡単なはず。何故ならその夢は皆が応援してくれる夢だから
㉖ 人の成功をサポートする
自分が本当に成功したかったら、その一番の近道は人の成功を助けること
㉗ 応募する
世の中にどれだけたくさんの仕事があって、しかもその才能を判断する人はどれだけいると思っているのか。確かに、なかなか自分の才能は見出されんかもしれない。
しかしそれでも可能性を感じるところにどんどん応募したらいい。そこでもし才能を認められたら、人生はあっという間に変わってしまう。
㉘ 毎日、感謝する
自分の中に足りないと感じている事があって、そこを何かで埋めようとするのではなくて、自分は充分に満たされている、自分は幸せだから他人の中に足りないものを見つけ、そこに愛を注いでやる。
その状態になってこそ、自分が欲しいと思っていたお金や名声、それらの全てが自然な形で手に入る。自分らはお金も名声も地位も名誉も自分で手に入れると思っているかもしれないが、
むしろ逆で、全部他人が自分に与えてくれるものなのだ。
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