■本、著者の情報 <作者>テッド・チャン, 大森 望 訳 <原題>EXHALATION <発行日> 2019年12月 <発行所>(株) 早川書房 ■目次
・ 商人と錬金術師の門 ・ 息吹 ・ 予期される未来 ・ ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル ・ デイシー式全自動ナニー ・ 偽りのない事実、偽りのない気持ち ・ 大いなる沈黙 ・ 不安は自由のめまい
■感想 自由意志は存在せず運命は決まっているという前提の中、我々はどのように生きる意味を解釈し行動すべきか、という事がメインテーマであると理解しました。 そして例え運命は定められているとしても、結局心のよりどころになるのは、人と人(あるいは人以外)の繋がりなのだと改めて考えさせられました。 私が最も好きだった話は「商人と錬金術師の門」です。過去は変えられないが、真実をより深く知ることができる事に意味があるという考えは、 よくあるタイムリープものの矛盾を抱えることなく、うまくまとめる事ができていると思いました。 私が馴染まなかった話は「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」です。AIに感情移入するというテーマは現代では既にありふれたものになっており、 結論も世界観も全く意外性のないものでした (その割にページ数が最も長かったです。。)