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■本、著者の情報
<作者>マーク・サーストン, 光田秀 監修, 木原禎子 訳
<原題>The Edgar Cayce Handbook for Creating Your Future
<出版社>株式会社 たま出版
<出版年>2003年9月
エドガー・ケイシー(1877–1945) はアメリカの予言者、心霊診断家。「眠れる預言者」と呼ばれ、催眠状態でリーディングを行い、健康・歴史・未来など幅広い分野について語った人物です。
■目次
ステップ1 人生を新しい視点で見る
法則1 ほかの人の内に見出す長所は、あなた自身の内にもある
法則2 人生の危機は、飛躍への好機だ
法則3 全てのことは理由があって起こっている
法則4 怒りを正しく扱えば、良い目的の役に立つ
法則5 弱点を強みに変える
ステップ2 新しい生き方のための作戦を立てる
法則6 率先して行動を起こすことこそ最善の方法
法則7 与えたものだけが、あなたのものとなる
法則8 祈ることができるというのになぜ心配するのか
法則9 健康は正反対の状態とのバランスをとることで得られる
ステップ3 運命と自由意志
法則10 私たちは決定の仕方を学ぶよう求められている
法則11 あらゆる瞬間に他人を助けているか傷つけている
法則12 愛とは相手の自由意志に敬意を払うことである
法則13 深い同情心は理解のための一つの方法である
ステップ4 未来を創り出すための基本
法則14 考えたことが現実になる
法則15 動機と理想によって変化は始まる
法則16 全ては一つ、あらゆるものがつながっている
法則17 今より大きな目的のために生きる
法則18 真実とは成長を促すものである
法則19 悪とはただ善が間違った方向に導かれただけのことである
ステップ5 運命を開く力
法則20 人生にはある周期をもったパターンがある
法則21名前には力がある
法則22 集団の力にどう関わればいいか
法則23 神は活動的で、機敏に応えてくれる
法則24 神の恩寵は求めさえすればあなたのものとなる
■まとめ
法則1 ほかの人の内に見出す長所は、あなた自身の内にもある
「賞賛の心理学」とは、他人の中に見出した美徳は自分自身の中にも存在するという考え方である。人生の重要な人物を思い浮かべ、何を賞賛しているのかを明確にし、それが自分の中にもあることを認める。
長所が育っている部分もあれば、目覚めつつある部分、眠っている部分もある。欠点を否定せずに、自分の素晴らしさを信じて一日を過ごすことが、最高の自分に近づく道である。
法則2 人生の危機は、飛躍への好機だ
過去の危機を一つ選び、それを転機に変えるために自分がどう対処したかを振り返る。その際「受け入れているか」「責任を持っているか」「必要な資質は何か」「希望を持っているか」を自問し、不十分だった点には改めて注意と努力を注ぐ。
法則3 全てのことは理由があって起こっている
人生には「人格」と「個性」という二つの見方があり、最悪の状況にも意味や目的を見出せるのは個性の観点である。
心を乱された出来事を一日の終わりに振り返り、成長を理解しているもう一人の自己になりきることで、表面的には無意味に見えた出来事の背後にある目的や、そこに隠されていた成長の好機を理解できる。
これは人格から個性へ視点を移すための思考練習である。
法則4 怒りを正しく扱えば、良い目的の役に立つ
このレッスンは、日常で生じる怒りを爆発や抑圧ではなく建設的に活かす方法を学ぶものである。
怒りを感じたらそのエネルギーをよく味わい、動機づけとして利用する。まず自分の態度を変え、次に状況を変え、最後に怒りのエネルギーを糧に行動へつなげる。
法則5 弱点を強みに変える
まず正直な自己分析を行い、強みと弱点をそれぞれリスト化する。弱点は批判せず客観的に受け入れることが大切である。
この弱点は、人生の出来事を観察する中で新しい視点を得る機会となり、従来の欠点が異なる意味を持つ可能性がある。
人生を協力者と信じ、弱点が思いがけない形で役立つ瞬間に注意を払うことで、欠点を成長や才能へと変容させられる。ときには思い切って危険を冒すことがその転機となり得る。
法則6 率先して行動を起こすことこそ最善の方法
成長が止まっていると感じる分野を見直し、その惰性に伴う感情(恐れ・混乱・欲求不満など)を意識する。
そして小さなことでもよいので自ら率先して一歩を踏み出す。最初の行動に集中し、結果を評価するまでは無理に広げず安心して取り組むことが大切である。
法則7 与えたものだけが、あなたのものとなる
人生に乏しさを感じるのは、六つの重要な段階のどこかが妨げられているためである。
第一に、人生の状況や価値観を明確にし目的を定めること。
第二に、不足や欠けている領域を課題として捉え、そこから学ぶこと。
第三に、すでに持っている恵みに感謝し、歪んだ見方を修正すること。
第四に、自分が与えられるものを喜んで与え、気前よく行動することで、自分を豊かな存在として再評価すること。
第五に、これからやってくる出来事を良いものとして期待し、予想外の形であっても受け入れること。
第六に、与えたり受け取ったりする相互の関わりを通じて、共同体的なつながりを築くことである。
この六つの視点を振り返り、自分にとって最も弱い部分を見極め、将来活かす必要があるものに意識的に取り組むことが、人生をより豊かにする道となる。
法則8 祈ることができるというのになぜ心配するのか
一週間、毎日祈りの時間を持ち、四つの祈りの形を実践する。
①告白―自責せず現状を認める、②感謝―与えられた恩恵に感謝する、③嘆願―理想の精神に必要なものを願う、④賛美―創造主への畏敬を表す。続けることで心配に費やす時間やエネルギーに変化があるか観察する。
法則9 健康は正反対の状態とのバランスをとることで得られる
一日をかけて自分の人生を観察し、家庭と仕事、使命と時間不足などの正反対の緊張や葛藤を見つけましょう。
その中から一つを選び、数日を費やしてより良い調和の方法を探ります。平衡とは常に五分五分ではなく、自分にとって最善のバランスを目指すことです。
法則10 私たちは決定の仕方を学ぶよう求められている
日々の決定では、①混乱を認識する、②可能な選択肢を見出す、③一つを選び行動する、という三段階を意識的に踏むことが大切である。
習慣や他人の意志に流されず、自分の意志を眠らせないよう注意し、選択から実行・結果の観察まで主体的に関わろう。
法則11 あらゆる瞬間に他人を助けているか傷つけている
自分の行動や反応が、建設的か破壊的かを日々選択していることに気づくことが大切である。小さな日常の行動でも周囲に影響を与えるため、考え方や言葉、行いを通じて希望や自尊心、理解力を育てるよう心がけよう。
法則12 愛とは相手の自由意志に敬意を払うことである
身近な大切な人との関係を見直し、特に愛や心配から介入したくなる相手に対して、自分の行動や反応を意識的に変えてみましょう。数日間、これまでとは異なる対応を試し、その人の自由意志や独立心を尊重しながら協力的であり続けることが重要です。
たとえ相手の選択が期待通りでなくても、敬意と愛を持って接することで関係を深めることができます。
法則13 深い同情心は理解のための一つの方法である
同情心を通して他者を理解するために、まず「内向思考」という心の武装を取り払いましょう。
私たちは他人の好意を誤解したり、過大に反応して自己中心的になりがちですが、そのような心の幻影を手放すことが第一段階です。
具体的には、他人の不注意な言動で傷ついても、それを心の損得勘定に記録せず、寛大な心で成り行きに任せ、怒りを抱かないようにします。
第一段階ができたら、次は他者の行動や状況を観察し、批判せずに受け止めましょう。喜びや苦しみを共に経験し、同情心をもって他者を見ることで、これまで気づかなかった深い理解や新しい視点がもたらされます。
法則14 考えたことが現実になる
自己をはっきり知るには、自己観察を実践することが大切です。
内なる思考や感情に注意を向け、少し距離を置いて自分を観察します。
毎日数回でも続けることで、内面的な会話の質—理屈っぽさ、楽天性、自責心、希望—が見え、その思考や感情が創り出す未来の傾向に気づくことができます。
法則15 動機と理想によって変化は始まる
前向きな未来を築くには、まず自分の霊的な理想を言葉で表現し、人生の中心的価値観として定めます。
その上で、変えたい人生の一分野を選び、関連する精神的理想と物質的・肉体的理想を決定します。
精神的理想は具体的行動目標に結びつき、例えば「熱心さ」という態度は「30分早く出社する」といった実践に現れます。
行動目標は到達可能で短期間に実行できるものから始め、小さな成功を積み重ねることで、さらに大きな理想に挑戦する土台を作ります。
法則16 全ては一つ、あらゆるものがつながっている
まず自分の人生を愛情をもって観察し、ワンネスの法則を用いて意識的に変容を試みます。生活の中には、人類の旅路のテーマ―意味の探求、愛の追求、自由と絆―のミニチュア版が反映されていると考え、小宇宙としての生活を大宇宙の縮図として捉えます。
次に、浪費されるエネルギーや否定的な感情を見つけ、それをより建設的な表現に変えるよう意識します。
また、いらいらさせる人物との関係では、共通点や絆に注目し、自分との関連性を意識することで関係の質を改善します。
法則17 今より大きな目的のために生きる
今日から、個人的な利益を求めず小さな善行を始めてみましょう。
直接的な報酬や賞賛はなくても、他者や環境に利益をもたらします。
その際の自分の内的反応―抵抗や恐れなど―を書き留めることで、自分の行動がより大きなものとつながっているという意識を育むことができます。
法則18 真実とは成長を促すものである
丸一日、できる限り正直に生きることを心がけましょう。対話や内面でうそをつきたい衝動に気づいたら思い留まり、自分の必要性や意志を偽らず、感性をもって行動します。
他人のせいにしたり、自分の才能や自尊心を否定する思考には耳を傾けず、正直であることで自己成長を促すことができます。
法則19 悪とはただ善が間違った方向に導かれただけのことである
この法則の目的は、自分の欠点と思っている性格の一面を見直し、その中に潜む善の本質を認識することです。まず自分の弱点を選び、その欠点に含まれる美点の種を考えます。次に、もともとの善の衝動がどのようにゆがめられ、弱さや利己的な行動に変わったかを観察します。
そして日常の行動を注意深く見つめ、特徴を肯定的に生かすときと否定的に使うときの違いに気づき、基本的な強さを歪めないよう意識します。
最後に、この最初の衝動を、純粋で肯定的なものとして保つようにしましょう。その衝動を否定的に表現している自分に気がついたら、パターンを変えてみましょう。
法則20 人生にはある周期をもったパターンがある
生活史を振り返るために、邪魔されない時間を一時間ほど取り、健康、職業、愛情関係、友情や敵対関係、精神的成長などの過去の重要な出来事を時系列に書き出します。さらに必要であれば金銭面や引越しなど他の分野も追加します。
時系列表を作ることで、人生に周期的なパターンが存在することに気づくでしょう。七年周期だけでなく、三年や五年などの個人的な周期も見つかるかもしれません。この表を未来の予測に活用し、困難やチャンスにどう対応すべきかを考える手がかりにします。
法則21名前には力がある
現代では匿名性が増し、個人の尊重が薄れつつあります。数日間、会った人の名前を意識して覚え、会話の最初に名前を使うなど敬意を表す努力をしてみましょう。
また、関心のある人のために毎日数分間祈る時間を持つと、その名前が「ソウル・アドレス」として意味を持ちます。こうした試みによって、名前の使用が日常の交流に与える活気を観察します。
法則22 集団の力にどう関わればいいか
家や職場、地域社会で参加しているグループをリストアップし、その中でヒーリングや自己変容の可能性が最も高いグループを一つ選びます。そのグループに時間とエネルギーを注ぎ、自分がより必要とされる存在になるために何ができるか考え、意識的に行動することで、個人とグループ双方の成長を促します。
法則23 神は活動的で、機敏に応えてくれる
この練習は、あなたの知覚力を広げ、普段は気づかない物や人の影響に気づく力を養うことを目的としています。内外の世界を注意深く観察し、思いやりある神や導きの徴候を期待して待つことが大切です。それは、偶然の出会いや日常の些細な兆候、夢の中で現れることもあります。
こうした微候に気づいたら反応し、物質世界で活かす努力をすることで、神の導きを理解し、創造的で建設的な行動につなげられるようになります。
法則24 神の恩寵は求めさえすればあなたのものとなる
困難な状況に対して、型にはまった解決法に頼らず、新しい方法で立ち向かうことに挑戦します。
外部の助けに期待せず、心の内部で恩寵を体験し、許しや寛大さをもって行動することで、困難を理解する新しいやり方を学びます。
■参考:エドガー・ケイシーの予言まとめ
1. 戦争に関する予言
・ 20世紀初頭から「ヨーロッパを中心に大きな戦争が起きる」と語った。これが第一次世界大戦・第二次世界大戦の事を予言しているとされ、注目を集めた。
・ ロシア・アメリカ・日本・イギリスが1936年までに分裂すると予言。中国と日本のどちらかが「国家として破滅する」と語るも、外れ。
・ 日本軍がシンガポールを落とす(これは的中)。ただし「日本がオーストラリアやインドを攻撃」「日本軍とヒトラー軍の合同」「アメリカ本土の飛行機工場爆撃」などは外れ。
・ 戦争は「神の霊の力が啓示されることで終わる」としたが根拠は曖昧。
2. 経済に関する予言
「経済は異常に成長しており、やがて崩壊し財産を失う人が増える」と警告。これは1929年に世界恐慌が起き、的中とされる。
3. 日本に関する予言
・ 1958年〜1998年の間に、日本の大部分が海に沈むと予言。実際には大規模な沈没は起こらず、外れ
・ 第二次世界大戦期に、東京が戦火に包まれるとされる。空襲は現実化したが、東京での戦闘は行われていない。
4. 地球規模の変化に関する予言
1958〜1998年の間にアメリカ西海岸の一部が崩壊、日本が沈没、ヨーロッパの一部が一瞬で変化、アメリカ東海岸沖から新しい陸地が隆起など予言したが、外れ。
5. 古代文明に関する予言
バハマ付近の海底にアトランティスの遺跡があると予言。1968年に「ビミニロード」が発見され、これをアトランティスの痕跡と関連づける説が登場。
6. 宗教・霊性に関する予言
1998年に救世主(メシア)が出現すると予言するが実現せず。
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