|
■本、著者の情報
学園超女隊シリーズは団龍彦による小説シリーズである。本編は全8冊が刊行され、スピンオフ作品として「舞」シリーズが2冊発行されている。
本シリーズは物語全体を締めくくる最終巻が刊行されないまま、著者の死去によって未完のまま終了した。なお、著者の死因については公表されていない。
実質的な最終巻と位置づけられる『超女隊クルーズ』のあとがきでは、続編執筆への意欲が示されていた。しかし、その構想が実現することはなかった。
一方で、『超女隊クルーズ』刊行後にも別作品は発表されていることから、同作の執筆中に志半ばで亡くなったという状況ではなかったと考えられる。
それにもかかわらず、シリーズ継続が途絶えた経緯については明確ではない。作者の心境の変化によるものなのか、あるいは他に何らかの事情があったのかは不明である。

■登場人物
・須藤由美
主人公。予知夢、念動力(サイコキネシス)、空中浮揚(レビテーション)、瞬間移動(テレポーテーション)の多様な能力を持つが、
予知夢は大げさ、念動力は小さなものしか動かせない、空中浮揚はわずかに浮く程度、瞬間移動は30cmだけと、いずれも中途半端な能力である。
それでも彼女は、これらの能力を巧みに組み合わせることで様々な活躍を見せる。
舞から「泥棒向きの能力」と揶揄されることもある。
・大蔵恵子(おケイ)
テレパシー能力を持つが、不特定多数に向けて一方的に発信することしかできず、受信はできないという、やはりどこか中途半端な能力である。なお、イケメンには弱い。
・一色 舞
怒りを覚えたときにのみ怪力を発揮できる能力を持つ。ただし作中では、必要な局面では必ず怪力を引き出しており、実質的に大きな制約とはなっていない。
頭脳明晰で行動力にも優れ、その資質から事実上、超女隊のリーダー的存在となっている。家が大金持ち。
■シリーズ情報
<ザ・学園超女隊>
第一話:超女隊初見参!!
山城学園に入学した高校一年生。入学後、「超能力研究会」から勧誘を受けるが、自身が本物の超能力者であるがゆえに、その活動に疑念を抱き、入部を見合わせる。
やがて部長・皇麗二が生徒たちの前で超能力を披露し、研究会の規模が急速に拡大していく様子を目の当たりにして、さらに不信感を強める。そこで、同じく超能力を持つ舞とおケイとともに「学園超女隊」を結成し、研究会の実態を探ることを決意する。
最終的に、麗二の“超能力”が完全なトリックであることを突き止め、研究会の正体を暴くに至る。
第二話:タイムエープ
超能力研究会の事件から一か月後、三人はSFクラブに入部していた。とはいえ、その活動内容はSF小説を読み、感想や批評を語り合う読書会のようなものであった。
ある日、クラブ活動の帰り道で、三人は謎の獣人と遭遇する。正体を突き止めるべく調査を開始した結果、その獣人はタイムリープ能力を持つ猿であることが判明する。
猿はどこからか入手した香水を身につけることで、未来へと跳躍していたのである。
三人は対策を講じ、舞の怪力で動きを封じたうえで、問題の香水を高濃度のアンモニアにすり替える。こうして猿の能力を封じ、事件を解決へと導く。
<VIVA!学園超女隊>
第一話:美形クラブ
校内のハンサムな男子生徒たちが徒党を組み、女子生徒に次々と声をかけていることを三人は突き止める。由美もまた、彼らに誘われた一人であった。
調査の結果、彼らは学校中の女子に接近し、その中から選んだ少女を“悪魔”に捧げるという儀式めいた行為を行っていたことが判明する。三人は真相を暴き、ハンサムたちを成敗する。
しかし儀式の最中、彼らが呼び出した“悪魔”の姿を、彼女たちは確かに目撃する。事件そのものは収束したものの、その不可解な存在の正体は解明されないまま残された。
真相はなお闇の中にあり、本当の謎として三人の胸に刻まれることとなる。
第二話:超女隊 vs 超年隊
最近学校内で怪談の噂が広まり始める。やがて三人自身もポルターガイスト現象に遭遇し、その正体を突き止めるため、夜の校内に張り込むことにする。
すると彼女たちの動きを察知していたかのように、何者かが妖怪めいた存在を次々と出現させる。
それは三人を嘲笑うかのような振る舞いであったが、正体を明かさぬまま姿を消してしまう。
三人は犯人はかつて学校に関わっていた人物ではないかと推測し、過去の名簿を調査。
その結果、正体は以前勤務していた用務員の黒田という人物であることを突き止める。彼のもとへ3人は向かう。しかし黒田もまた3人と同じく超能力を持っていたのであった。
黒田は三人を迎え撃つように対峙し、超能力同士の戦いが始まる。激闘の末、舞の怪力と由美のテレポートによる連携でおケイを救出。
その隙を突き、舞が怪力を叩き込むことで、三人は勝利を収める。
<超女隊クルーズ>
舞たちは叔父の主水に招かれ、夜の横浜ベイブリッジを見物に出かける。そこで橋の上から落ちてきた袋を拾うが、中には一人の男性が入っていた。
彼はアフロデ王国から日本へ留学してきた青年、ルー・ダロスであった。
ルーは祖国の存亡に関わる重大な秘密を握っており、そのためマフィアに命を狙われていた。
その秘密は「スードラⅡ」というファミコンカセットの中に隠されているという。三人はそのカセットをアフロデ王国の女王エレナに届けるため、豪華客船に乗り込む。
無事にエレナへカセットを手渡すが、彼女は国民の幸福を優先し、望まぬ政略結婚を受け入れる決意を示す。
だが三人は、結婚相手側が企てる陰謀の決定的証拠を掴む。しかしその直後、ソ連のKGBに襲撃されおケイが連れ去られてしまう。
舞と由美はおケイを救出すべく追跡し飛行機に乗り込んで追い詰めるが、KGBは機外へ脱出。
残された三人の乗る機体はノルウェーの氷河へ不時着する。そこへ再びKGBが迫り絶体絶命の危機に陥るが、間一髪のところで主水が駆けつけ窮地を救う。
そして三人はエレナ王女がいる結婚式場へ向かう。式の場で政略結婚の陰謀を暴き、ついにエレナの望まぬ結婚を阻止することに成功する。
|
|
|